離反顧客の掘り起こし施策

LINEプッシュ通知とは?既読率を高める配信方法や、メリット・デメリットを解説

LINEプッシュ通知とは?

LINEのプッシュ通知とは、LINEアプリを起動していなかったり、スマホがロック画面状態にあったりしても、受信したメッセージの送信元や内容の一部を表示する通知機能のことです。

LINE公式アカウントから友だち登録をしているユーザーにメッセージを送信すると、ユーザーのスマホにプッシュ通知が届きます。

このプッシュ通知により、ユーザーはLINEアプリを起動したりロック画面を解除したりせずに、送信元やメッセージの一部を確認できるのです。

ただし、プッシュ通知が表示されるためには、ユーザーが通知設定をオンにしていなければいけません。

LINEプッシュ通知を利用するメリット

LINE公式アカウントからメッセージを送信する際は、プッシュ通知が表示されることを意識すると効果的だとされています。ここでは、LINEのプッシュ通知を利用するメリットをご紹介します。

メッセージの既読率(開封率)が高い

そもそも、LINEはメッセージの既読率(開封率)が非常に高いツールです。

LINE社が行った調査によれば、LINE公式アカウントからメッセージを受け取ったユーザーのうち、2割がすぐに開封し、8割がその日のうちに開封しています(LINE for  Businessより)。

一方、メルマガの既読率は業種によって異なりますが、22〜32%ほどです(Benchmark調べ)。つまり、LINEメッセージはメルマガに比べて、2.5〜3.5倍ほどの既読率を誇っています。

したがって、プッシュ通知でユーザーにとって魅力的な内容を届けられれば、高い確率でメッセージが開封されます。

リアルタイムで気づいてもらえる

毎日送られてくるメルマガにうんざりし、メールボックスの受信通知をオフにしているユーザーは少なくありません。

しかし、コミュニケーションツールとして定着しているLINEの場合、多くのユーザーが受信通知をオンに設定しています。

そのため、メッセージを配信する時間帯をしっかりと選べば、プッシュ通知によってメッセージ内容をリアルタイムに見てもらえるのも大きなメリットです。

たとえばサラリーマンをターゲットにした場合、平日なら通勤時間や休憩時間を狙えば、メッセージの既読率がさらにアップする可能性があります。

タイミングを意識した施策ができる

ターゲットの行動パターンに合わせて、タイミングを意識したマーケティング施策を実行できるのも、LINEのプッシュ通知のメリットです。

たとえば、ターゲットの休日における行動パターンが割り出せれば、適切なタイミング(時間)でクーポンを配布し、実店舗への来店や、オンラインストアでのショッピングを促すことができます。

こうしたマーケティング施策は難しいように感じますが、LINEで収集可能なデータと、オンラインストアや実店舗のデータを連携できれば、ターゲットの行動パターンを分析可能です。

注意したいLINEプッシュ通知のデメリット

LINEのプッシュ通知にはメリットが多い一方で、デメリットもありますので、ここでご紹介します。

メッセージが届かない可能性がある

LINEのプッシュ通知は、ユーザーが通知設定をオフにしていると表示されなくなります。そのため、通知設定をオフにしているユーザーはメッセージに気づかず、開封されない可能性があります。

ユーザーが通知設定をオンにしているか否かは、残念ながら判別できません。そのため、LINEでメッセージを配信し続ける中で、「既読率の低いユーザーはセグメントから外す」などの対処をして、LINEプッシュ通知の既読率を上げていく必要があります。

このように継続的にPDACAサイクルを回していけば、LINEメッセージの既読率をアップし、ROI(費用対効果)を高められます。

魅力的な内容じゃないと既読率が下がる

LINEのプッシュ通知に表示する内容は、ターゲットにとって魅力的でなければいけません。

ちなみに、LINEのプッシュ通知に表示される文字数の最大は110字ほどです。これは、スマホに設定している文字サイズや、スマホの画面サイズによって異なります。

iPhoneの場合、文字サイズを最大にすると65文字ほど、文字サイズを最小にすると110文字ほど表示されます。

このように、65〜110字ほどでターゲットに刺さるメッセージ内容を作らなければ、プッシュ通知の既読率が下がる可能性があります。

LINEプッシュ通知の既読率を高める方法

それでは最後に、LINEプッシュ通知の既読率を高める方法を、4つご紹介します。シンプルな方法ですので、ぜひLINEメッセージを配信する際に盛り込んでみてください。

1. 情報量をあえて少なくする

LINEのプッシュ通知は最大で110字ほど表示されるため、ユーザーによってはプッシュ通知だけでメッセージの内容を把握できます。

一見すると、プッシュ通知の文字数を最大限活用するほうが、既読率が高まりそうなものです。しかし、実際は既読率がかえって低くなるケースが少なくありません。

プッシュ通知のみでメッセージ内容が伝わると、ユーザーの好奇心が刺激されず、メッセージが開封されない可能性が高いのです。

そのため、LINEでメッセージを送信する際は、プッシュ通知の表示文字数を意識し、ユーザーの好奇心を刺激するように情報量をあえて少なくする戦略がおすすめです。

2. 配信時間や配信頻度を考える

ユーザーごとにプッシュ通知や配信時間を変えるのは、とても重要です。

たとえば、「30代女性」という同じ属性を持つターゲットでも、専業主婦なのかビジネスパーソンなのかによって、スマホを利用するタイミングが異なります。

専業主婦ビジネスパーソン
午前早朝は家事・育児に忙しく、スマホをゆっくり利用できるのは9:00〜10:00ごろ6:30〜8:30ごろの通勤時間でスマホを利用することが多い
午後家事がひと段落し、子供が寝静まった19:00〜23:00ごろがピーク昼食時や、就寝前などは通勤時と比べると利用時間が少ない傾向にある

このように、ターゲットごとに配信時間や配信頻度を変えることで、プッシュ通知の既読率が高まります。

スマホの利用時間帯に関するデータは、総務省が公表している調査資料などが参考になります。

スマホの利用時間帯に関するグラフ
出典:令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 <概要>|総務省情報通信政策研究所

3. ターゲットに合った情報を発信する

LINEのプッシュ通知で配信する内容も、ターゲットに応じて変えることで既読率を高められる可能性があります。

女性向けファッションアイテムのオンラインストアを例に考えてみましょう。

このオンラインストアでは、週に1回以上利用するヘビーユーザー層と、月に1回以上利用するライトユーザー層で、ターゲットを大まかに区分しています。

ヘビーユーザー層とライトユーザー層、2つのターゲットに、同じ内容のキャンペーンメッセージを送信しても、一方のターゲットにはキャンペーン内容が刺さらない可能性が高いでしょう。

そこで、2つのターゲットごとに異なるキャンペーンメッセージを作成し、配信することで、プッシュ通知の既読率が高まる可能性があります。キャンペーン内容としては同じでも、メッセージを変えるだけで情報の伝わり方が変わるため、ターゲットに合った情報発信を常に意識することが大切です。

4. 新規ユーザーだけでなくリピーターも意識する

LINEのプッシュ通知を活用したマーケティング戦略では、新規ユーザーの獲得に偏りがちです。しかし、リピーターの購入単価・頻度向上も含めてマーケティング戦略を考えていかなければ、いずれ売上が頭打ちになります。

ちなみに、新規ユーザーを獲得するよりも、リピーターの購入単価・頻度を向上する方が、5分の1のコストで済むと言われています。

また、新規ユーザーはリピーターに比べて利益率が低い傾向にあるため、これらの情報を考慮すると、リピーターの成長戦略に徹するほう良いケースも少なくないのです。

まとめ

LINEのプッシュ通知は、LINEを活用したマーケティング戦略において、重要な機能です。効果的に利用できれば、メッセージの既読率を高められます。

一方で、プッシュ通知の表示文字数やターゲットを意識しながらメッセージを作成できなければ、既読率が逆に低くなる可能性もあります。

本記事でご紹介した内容を参考に、LINEのプッシュ通知を意識したマーケティング戦略を、ぜひ立案してみてください。

「Lipify(リピファイ)」でユーザーごとにLINEプッシュ通知を配信可能に

LINEのプッシュ通知をより効果的に利用するためにも、オンラインストアとLINEを連携させる、専用ツールをおすすめします。

Lipifyは、Shopifyで構築したオンラインストアをLINEを連携できる専用ツールであり、Shopifyの管理画面上でLINEのメッセージ配信や、効果測定などが可能になります。

LipifyがあればユーザーごとにLINEのプッシュ通知を配信するのも容易になるため、LINEを活用したマーケティング戦略の強い味方として、ぜひご検討ください。

LINEログインとは?新規会員を増やす効果的なCRM施策

Webサイトのログインをスムーズに行えるLINEログインは、オンラインストアを運営する企業に注目されているソーシャルログインです。

しかし、LINEログインとはいったいどのような機能なのか、詳細をご存知ない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、LINEログインとはそもそも何なのか、自社サイトの新規会員登録をなぜ効果的に増やせるかの理由について詳しく解説します。

LINEログインとは

オンラインストアで活躍するLINEログイン

LINEログインとは、LINEを使ったソーシャルログイン機能のことを指します。

オンラインストアでLINEログインを活用することで、ユーザーが会員登録する際に既に登録済みのLINEアカウントの情報をもとにして入力をスキップできる手軽さから、新規会員の増加に繋がるのです。

ユーザーは、これまでWebサイトごとにIDやパスワードを入力する手間がなくなるため、「LINEでログインする」というボタンを1回タップするだけで簡単に他サイトへログインできるようになります。

LINEログインは、企業側とユーザー側の双方においてメリットを享受できるので、市場でニーズが高まり非常に注目されています。

LINEログインでできること

LINEログインでできること

LINEログインは、その他にどのようなことができるのでしょうか。ここでは、LINEログインを活用することで、どのようなことができるのかについて解説します。

友だち追加やID連携ができる

LINEログインすることで、LINE公式アカウントと友だち追加でき、同時にID連携までを行うことができます。

LINEログイン時に、友だち追加にチェックが入ってる状態※であれば、ユーザーがそのまま「許可する」ボタンを押すだけで、自サイトのLINE公式アカウントに友だち追加されID連携されるようになります。※友だち追加のチェックは、デフォルトではOFFとなっているため、ユーザーがチェックを入れることで友だち追加が完了となります。友だち追加をうながす施策としては、友だち追加限定の興味を引く割引クーポンを配布するなどの工夫が必要です。

自然な流れでID連携を促せられる

LINEログインの活用によって、スムーズな新規会員登録ができると同時にID連携までを完了できるため、自然な形でID連携を促進できます。

ユーザーは、性別や年齢などの入力の手間をはぶけるため、LINEログインの会員登録画面によって「登録をする」ボタン1つで登録できるというメリットがある一方で、運営側はそれによってID連携が完了するというメリットがあるのです。

ID連携とは、自社オンラインストアのユーザーの会員IDとLINE公式アカウントを連携させることです。

それにより、オンラインストア上でのユーザーの購入履歴やお気に入り登録の情報などから、LINE公式アカウントからユーザーに興味のある商品のクーポンや広告を配信したり、メッセージを送ったりすることが可能となります。

ユーザーの属性に合わせた配信を、1日に何度も使用するLINEで配信することで、効果的なCRM施策が可能となります。

関連記事「ShopifyとLINEをID連携させるメリット5つを解説」を見る

LINEログインを活用するメリット

LINEログインを活用するメリット

ID連携までを、ログインの一連の流れで完了まで可能とするLINEログインですが、その他にもさまざまなメリットを享受できます。

ここでは、LINEログインを活用することで得られるメリットについて解説します。

新規会員登録率をアップさせる

LINEログインは、ユーザーがわずらわしい会員登録の際の入力をスキップできるため、新規の会員登録数を向上させられます。

どんなWebサイトでも、氏名や生年月日、メールアドレスの登録やパスワードの登録など、新規会員登録フォームが表示された瞬間、面倒になってページから離れてしまうことは、誰でも経験のあることではないでしょうか。

LINEログインでは、既に登録済みの情報をそのまま連携させるだけなので、情報の入力が面倒だからという理由での離脱を防げます。

実店舗では特に、レジの前で入力する手間や時間、わずらわしさから開放され、ユーザーは2~3回ほどのタップだけで新規会員登録が完了します。

ログインが楽になることでリピート増

Webサイトごとにパスワードを変更していた場合、IDやパスワードを探して入力する手間がなくなることで、ユーザーが気軽にログインできることでリピートが増えるメリットがあります。

この手間がかからないログイン方法は、ユーザーにとってストレスの軽減となり、オンラインストアへのリピート率の向上につながります。

オートログイン機能によって購入までの流れを短縮化

オートログイン機能とは、ユーザーIDやパスワードを入力しなくてもボタンをタップするだけでログインできるLINEアプリの機能です。

例えば、オンラインストアのログイン画面にある「LINEでログインをする」というボタンをタップするだけで、LINEアプリのオートログイン機能によってすぐにWebサイトへログインできます。

また、LINE公式アカウントから配信したメッセージや広告、クーポンなどをタップするだけで、ログインした状態で対象のサービスや商品のページへ飛ぶことができるので、ユーザーがスムーズに買い物できるのです。

ユーザーの購買意欲が高まっている状態は、ちょっとしたことですぐに下がってしまうため、購入までのフローは最速である必要があります。

購入までのタップする回数、手間、時間は、短かいほど良いため、オートログイン機能は購入までの流れを短縮化する最適な機能と言えます。

オンラインストアと実店舗との連動(O2O)による売上向上

LINEログインを活用することで、オンラインストアと実店舗を連動させることが可能となるため、結果的に全体の売上を向上させることに繋げられます。オンラインとオフラインを連携させることで、継続的にOne to Oneコミュニケーションによるマーケティング施策が可能となります。

One to Oneマーケティングとは、ユーザー1人ひとりに合わせたマーケティング施策です。全てのユーザーに対して同じ施策を行うのではなく、ユーザーそれぞれの興味や関心に合わせたマーケティング施策を実施します。

LINEに登録されたユーザーの情報や蓄積された行動データから、ユーザーの興味がある商品のクーポンなどをLINEで知らせることが可能です。ユーザーそれぞれにとって価値のある情報をユーザー毎に発信することが、One to Oneマーケティングの基本的な施策です。

こうしたOne to OneマーケティングやWeb広告、SNSマーケティングなどでさらに情報を発信することで、自社商品やサービスの認知度を上げ、集客した見込み客を実店舗へ誘導して購買を促します。

また、実店舗の近くにいるユーザーに対して、広告を発信する機能もLINE広告には存在するため、オンラインとオフラインをうまく連携させることで、さまざまな効果的なCRM施策を打てるようになります。
関連記事「LINE公式アカウントとは?基本機能やメリットを徹底解説」を見る

ソーシャルログインの運営側のデメリット

ソーシャルログインの運営側のデメリット

LINEログインは、これまで解説してきたようにさまざまなメリットがあります。しかし、ソーシャルログインを活用することの注意点もいくつか存在します。注意点を理解した上で、効果的なCRM施策を打てるようにしましょう。

ログインの導線をしっかり設計しないとユーザーが混乱してしまう

ログインの導線を、時間と手間のかからないような設計にしないと、ユーザーが混乱してしまいます。

楽にログインをしたいために、ユーザーはLINEログインを活用して自社のオンラインストアの会員登録をしてくれるのですから、登録完了までの導線を複雑なものにしてしまっては効果がありません。ユーザーの情報を入手したいばかりに、新規会員登録の入力項目を多くしてしまったり、ログインのフローが複雑になってしまったりしては逆効果です。ログインの導線は、シンプルなフローにすることに注意しなければなりません。

仕様変更により影響を受ける可能性がある

SNSの提供会社(ここではLINE社)が定めた仕様に従う必要があります。

仕様に変更が発生した場合は、こちらの都合に関係なく従わなくてはならないため注意が必要です。SNS側に仕様変更が発生することは、導入の前に心構えておきましょう。

導入、メンテナンスのコストが発生する

導入やメンテナンスには、それなりのコストがかかります。前述した仕様変更に関しても、SNS側で定期的に発生するため、それに伴ったメンテナンス作業が発生します。

費用的にも時間的にもコストが発生することは、あらかじめ予定しておいたほうが良いでしょう。

LINEログインとは?新規会員を増やす効果的なCRM施策【まとめ】

LINEログインを活用することで、ユーザーに自社の新規会員登録を促せるようになります。自然な流れでLINE公式アカウントと自社サイトとのID連携まで完了でき、O2Oによって全体の売上の向上を図れます。

ただし、LINEログインを自社サイトへ組み込むための導入の設定や、LINE社による仕様変更に伴うメンテナンス作業を、自社で行うには難しい場合もあります。

ShopifyとLINEを連携するアプリ「Lipify」を提供する弊社カシミラは、LINEログインの導入やメンテナンスに伴う設定作業をお受けしております。

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14日間、すべての機能を無料で体験できる「Lipify」は、ご使用になりたい機能に応じたプランを選択できるので、低予算からご利用いただけます。

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Shopify POSで実店舗とECサイトのデータを一括管理! 機能や料金、設定方法を解説

Shopifyには、実店舗とオンラインストアの販売データをまとめて管理できる「Shopify POS」というアプリケーションがあります。

Shopify POSは、Shopifyユーザーであれば無料で利用が可能。オンラインストアと実店舗の売り上げを一元管理できるため、業務効率の向上が期待できます。

オンライン(インターネット)を活用してオフライン(実店舗)の売上につなげるO2Oマーケティングにも、Shopify POSの運用は欠かせません。

本記事では、Shopify POSの機能やメリット、設定方法を解説していきます。

Shopify POSとは

「Shopify POS」とは、Shopifyが提供している、オンラインストアに加えて実店舗の販売データも管理できるPOSシステムのことです。

POS(ポス)は「Point of Sales」の略で、直訳すると「販売時点」。この、「商品が販売された時点(POS)」の情報を管理する仕組みを「POSシステム(販売時点情報管理)」と呼びます。

POSシステムを使えば、商品が売れた時のさまざまな情報 -商品名・時間・数量・金額・天候など -を記録し、集計・分析して店舗の売り上げに役立てることができます。

例えば、ス―パーのレジで商品のバーコードを読み取ると、販売時点の情報がリアルタイムで端末に送られ、複数の店舗の販売情報が一元管理できる、といったことが可能になります。

Shopify POSの始め方は、アプリをインストールして設定するだけ。誰でも簡単に導入できます。実際に多くのオンラインストアでShopiy POSは使われています。

例えば、原宿に出店しているスニーカーショップ「Allbirds」では、Shopify POSを活用し、お客様の要望に応じてその場で瞬時に在庫検索を行っています。在庫がない場合は、異なる色の商品を提案したり、オンラインで購入してもらって自宅に届けるといったサービスも。購入後は店舗で登録いただいたメールアドレス宛てにフィードバックのメールを送り、業務改善につなげています。

Shopify POSを導入するべき理由

Shopify POSの導入は、店舗とユーザー、それぞれにメリットがあります。順番に解説していきます。

①店舗側のメリット

Shopify POSの強みは、実店舗とオンラインストアのデータを一括で管理できる点にあります。

Shopifyにはもともとオンラインストアの販売情報を管理する機能が搭載されていますが、そこにShopify POSを導入することで、実店舗での売り上げも自動的に集計し、オンラインストアのデータと合わせて管理できるようになります。

集めたデータを基に新たな販売戦略を練ることもできますし、客層や在庫数の情報を照らし合わせて集計する手間がはぶけるので、業務効率の向上も期待できます。

また、「O2O(オンライン・ツー・オフライン)」を推進できる点もShopify POSの大きなメリットです。

O2Oとは、インターネットなどのオンラインから、実店舗などのオフラインに消費者を呼び込む施策のこと。インターネットの普及とともに生まれたマーケティング手法です。

例えば、WebサイトやSNSなどで情報を発信し、見込み客を集客して実店舗への来店を促す。逆に、実店舗のお客様をWebサイトやオンラインストアに誘導して囲い込む、などの施策が挙げられます。

オンラインとオフラインで連携すれば、顧客とのタッチポイントが増え、販売機会を逃さない施策を打ち出せます。また、オンラインストアでも店舗と同じポイントが利用できますから、購入が促進されるといった利点もあります。さらに、ShopifyとLINE連携アプリのLipifyを活用すれば店頭でのユーザーのアカウント作成や既存顧客の顧客IDの定時なども簡単に行うことができ、一層の利便性向上を実現可能です。

②ユーザー(顧客側)のメリット

Shopify POSを導入することで、ユーザーも「好きな場所やタイミングで商品を購入できるようになる」というメリットがあります。

例えばメールカート機能。Shopify POSでは実店舗に来店したお客様に、オンラインで決済が完了するメールを送信できる機能があります。店舗で商品を手に取って確認し、気に入ったものがあればメールカートから注文して、自宅で商品を受け取る、といったことが可能です。

QRコードを活用したサービスもあります。商品のQRコードを読み取って詳細情報を確認したり、商品の決済ページに飛んだりといったことが可能です。

Shopify POSを導入する際の注意点

さまざまなメリットを有するShopify POSですが、利用するにあたって抑えておきたい注意点が1つあります。

それは、日本ではShopify POSに直接連携できる外部決済サービスがないということ。

コンビニなどで採用されている一般のPOSシステムでは、キャッシュレス決済などに対応する際、専用の決済端末で直接、販売データを連携できます。

しかしShopify POSでキャッシュレス決済のデータを反映させるには、Shopify POSの管理画面と店舗の決済端末を操作して、データを同期させる必要があります。

同期の手間はかかりますが、見方を変えれば、決済に用いるサービスを店側が自由に選択できるということ。楽天ペイやAirペイは、クレジットカードに加え電子マネーやQRコード決済にも対応しているため、Shopify POSとの併用におすすめです。

Shopify POSの料金プランと機能

Shopify POSには無料の「Liteプラン」と有料の「Proプラン」があります。それぞれの機能は以下の通りです。

Shopify POS LiteShopify POS Pro
月額
料金
無料89ドル (1ロケーションあたり)
機能・実店舗決済
・ネットショップと実店舗のデータ連携
・在庫、注文、顧客管理・外部アプリとの連携
・レジ、スキャナーとの連携
・データ分析
・レシート発行
・スタッフ用のPINナンバー発行
・Liteプランの全機能
・スタッフとレジの数が無制限
・スタッフの役割設定と権限付与・実店舗のデータ分析
・商品の返品・交換
・オムニチャネル販売に対応
・実店舗から購入者の自宅に商品発送
・ネットショップの返品受け取り

Liteプラン

「Liteプラン」の月額料金は、Shopifyのユーザーであれば無料。現在Shopifyで運営しているオンラインストアがあれば、追加料金不要で始めることができます。

Shopifyの基本プランは以下の3つです。

〈Shopifyプラン〉
ベーシック:月額29ドル
スタンダード:月額79ドル
プレミアム:月額229ドル

上記に加え、月額5ドルのShopifyスタータープラン(旧Shopify Lite)でもShopify POSの導入は可能です。ただし、スタータープランにはECサイトの構築機能がありません。そのため「オンラインストアを運営する予定はないけどShopify POSを導入したい」という経営者におすすめです。

また、Shopifyユーザーであれば「Liteプラン」のすべての機能を自由に使えるというわけではありません。例えば、ギフトカードを販売する機能を利用できるのはスタンダードプラン以上のユーザーのみになります。

Proプラン

「Proプラン」は高性能プランです。「Liteプラン」の基本機能に加え、ストアスタッフへの権限付与や購入者宅への商品発送など、実店舗でのPOSシステム運用に関わる主要な機能が搭載されています。1ロケーションあたり89ドルで利用できます。

その他、キャッシュレス決済などに対応したいのであれば外部端末の契約料が発生します。

Shopify POSの設定方法

ShopifyのPOSシステム導入に複雑な手順はいりません。ここでは基本的な使い方を抑えていきます。

具体的には以下の5ステップになります。

①販売チャネルにPOSを追加する
②商品を追加する
③税金の設定
④決済方法の設定
⑤テスト注文を行う

それでは見ていきましょう。

①販売チャネルにPOSを追加する

手始めに、Shopify POSのアプリケーションを利用したい端末にインストールします。アプリケーション名は「Point of Sale」です。ログイン時に設定するPIN(暗証番号)は、アプリにアクセスする際に必要となりますから、忘れないよう注意しましょう。

〈Point of Sale〉

Point of Sale| Shopify アプリストア

アプリはスマートフォン(Android、iOS)に対応していますが、操作性の高いタブレット端末での利用をおすすめします。

インストールが完了したら、次にShopifyの管理画面にアクセスします。左端のサイドバーに表示されている「販売チャネル」をクリックして「Point of Sale」を選択し、ストアに追加しましょう。

②商品を追加する

次に商品の登録を行っていきます。

管理画面のサイドバーから「商品管理」を選択し、商品の販売チャネルを「Point of Saleで利用可能」に変更します。一括編集の機能を活用すると、一つ一つ変更する手間を省略できます。

新しく商品を登録したい場合は、同じく「商品管理」の画面から「商品を追加する」を選択して手動で入力するか、インポート機能を活用してまとめて登録します。

③税金の設定

商品が登録できたら、税金を設定しましょう。

管理画面のサイドバーから「設定」>「税金」を選択します。国内向けの販売であれば、軽減税率を適用する必要があります。国/地域から「日本」を選択し、画面下部の「税の優先適用を追加する」で、軽減税率の対象となる商品の税率を変更します。(※事前に「軽減税率」の対象となる商品のコレクションを作成する必要があります。

④決済方法の設定

次に決済方法を設定します。管理画面のサイドバーより「設定」>「決済」を選択し、希望の決済サービスを選択します。現金決済のほか、ギフトカードやShopifyペイメントが対応しています。

クレジットカード決済を導入したい場合、「Shopify POSを導入する際の注意点」で説明したように、外部の決済端末を契約する必要があります。

⑤テスト注文を行う

設定が完了したら、テスト注文を行いましょう。

注文処理を行った後、Shopifyの管理画面にデータが正しく反映されていれば成功です。念のため、現金決済以外にも、ギフトカードやクレジットカードの決済でもデータが反映されるか確認しておくと良いでしょう。

まとめ:Shopify POSを活用して販売チャネルを拡大しよう!

近年、インターネットショッピングの隆盛により、実店舗の売り上げは減少傾向にあると言われています。

しかし、オンラインストアを通じてショップを上手にPRをすれば、新規の顧客を実店舗に呼び込むことが可能です。SNSやインターネット広告も利用し、オンラインとオフラインの相乗効果を高めていきましょう。

株式会社カシミラでは、Shopify×LINE連携ツール「Lipify(リピファイ)」を開発・提供しています。

今回ご紹介したShopify POSと、Lipifyを活用したLINEでの顧客管理を実践し、ショップの売り上げにつなげてください。

ShopifyFlowを活用したステップ配信のメリットとは

以前は、Shopify Plusでのみ利用できた「Shopify Flow」ですが、2022年10月現在では、「Shopify スタンダードプラン」と「Shopify プレミアムプラン」で利用が可能となりました。

しかし、「Shopify Flowとは何?」「いったい何ができるの?」といった疑問をお持ちのご担当者も、いらっしゃるのではないでしょうか。

Shopify Flowを端的に説明すると、オンラインストア上でユーザーが〇〇すると、「自動で◯◯のメッセージを配信してくれる」「自動で◯◯のステータスを◯◯してくれる」といったアプリです。

この記事では、Shopify Flowとは何か、またShopify Flowを活用した「ステップ配信」とは何かについて、わかりやすく解説します。

Shopify Flowとは

Shopify Flowとは、オンラインストア内におけるユーザーの行動をトリガーに実行する、さまざまなアクションを自動化するアプリです。

ワークフローの要素    説明
トリガートリガーとは、ワークフローを開始させるイベントです。ストアやアプリ内で発生します。ストアで新しい注文が作成されます。
条件あらかじめ設定した条件にもとづいて、アクションが実行されるかどうかが条件によって決定されます。注文によって支払われる合計金額が、◯◯円を超えているかを確認する条件が設定されます。
アクションアクションとは、設定した条件が満たされた際、ストアやアプリに変更された内容が記載されたり、印をつけたりなどのアクションをします。注文によって支払われる合計金額が、◯◯円を超えた際、注文を行ったユーザーのアカウントにタグが追加されます。

オンラインストア内のイベントにおいて、あらかじめアプリにワークフローの条件設定をしておくことで、これまで手作業で実施していたアクションを自動化できるため、作業を大幅に効率化できるようになります。

それにより、空いた時間でキャンペーンやイベントなどの企画考案の作業に時間を費やすことが可能となります。

Shopify Flowでできること

Shopify Flowを活用することで、これまで手作業で実施していたオンラインストアの作業を自動化できます。

例えば、以下のようなことが自動でできるようになります。

  • ◯◯円以上の商品を購入してくれた顧客はVIPタグを付ける
  • 商品の在庫が少なくなってきたらタスク管理シートに目印をつける
  • 指定した商品の在庫数が◯個以下になったら通知を受けとる
  • 会員登録をしてくれた顧客をスプレッドシートに追加する
  • 指定した商品を購入した顧客にはクーポンをメールで送る
  • ユーザーのレビューで悪い評価がされた際に通知を受けとる
  • 指定した商品の在庫がなくなったら管理表に「仕入れ」と表示

Shopify Flowは、顧客情報の管理から在庫の管理まで、多岐に渡った範囲にある定型的なタスクを自動化することができます。上記の他にも、自分でワークフローを作成することも可能です。

また、他のShopifyアプリや他のアプリとも連携が可能です。例えば、チャットツールである「Slack」で通知を受け取ったり、タスク管理ツールである「Trello」へタスクを追加したりすることもできます。

Shopify Flowにかかる料金

Shopify Flowは、以下のShopifyのスタンダード、およびプレミアムのプランでは無料で利用できます。また、2022年10月時点において、ベーシックプランではShopifyFlowを利用できません。

プランベーシックスタンダードプレミアム
Shopify 料金(※初期費用なし)25 USドル/月69 USドル/月299 USドル/月
対象ストアShopifyのエントリーモデル。まずは試しに利用してみたいという方や、オンラインショップの開設が初めてというストア向け。オンラインショップで売上を維持できるようになり、利益を伸ばしたり、担当スタッフが増えてきたというストア向け。大規模の売上があり、ストア運営の効率化や高いレベルのデータ分析をしたいストア向け。

ステップ配信とは

ステップ配信とは、あらかじめ作成しておいたシナリオに沿って、設定したタイミングによってメッセージを自動で配信することを意味します。

例えば、友だち登録をしてくれたユーザーに対して、あいさつのメッセージが自動で送信できたり、商品のクーポンやキャンペーンのお知らせ、フォローメッセージなども定期的に自動で配信できたりするようになります。

これまで、会員登録のお礼メールやフォローメールを、手作業で行っていた運営者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ステップ配信を活用することで、運営者の負荷を大幅に削減でき、またユーザーにとっても必要な情報を最適なタイミングで受信できるため、双方にとってメリットを感じられるようになるのではないでしょうか。

ShopifyFlowを活用したステップ配信をするメリット

ここでは、ShopifyFlowを活用したステップ配信をするメリットについて解説します。

ユーザーの行動を起点としたメッセージ配信が可能

ShopifyFlowを活用したステップ配信は、ユーザーの行動をトリガーとして購買につながるメッセージを配信できるというメリットがあります。

例えば、Shopify Flowのトリガーを「LINE連携」と設定すれば、LINEと連携したユーザーに対して、クーポンコードを自動で送信することができます。

また、初回限定で3,000円以上購入のユーザー向けに、異なる3つのクーポンコードを送付することで、最大3回の商品購入を促すことができます

こういったユーザーの行動によって、クーポンコードなどユーザーの目を引くようなアイテムを送付することで、売上の最大化を目指していくのです。

ユーザーにとって最適なタイミングで配信できる

ステップ配信は、ユーザーにとって必要なタイミングでメッセージを自動配信できます。

一般的に、ユーザーがLINEで友だち追加をしているということは、ユーザーがサービスや商品に興味を持った状態であると言えます。

したがって、購買意欲が高い状態のユーザーに対して、早期にアプローチする必要があります。

例えば、以下のようにユーザーが友だちを追加してくれてから経過した日数によって、適した内容のメッセージを送ります。

  • 友だち追加から3日目に、商品の詳細な特長を解説した内容を配信する
  • 5日目に、実際に購入したユーザーの口コミを送信する
  • 7日目に、友だち限定のクーポンを配布する

ユーザーの購買意欲がまだ高い状態でメッセージを送ることで、高確率でコンバージョンへつなげることができます。
また、ユーザーが初めて商品を購入した日から、その後例えば30日間の購入(発送)がなかったユーザーに対し、再来店してもらうサービスとしてクーポンを配信することもできます。それにより、休眠ユーザーに対して再購入を促すこともできるようになります。

Shopify Flowでステップ配信をする際の注意点

ここでは、ShopifyFlowでステップ配信する際の注意点について解説します。

充分なコミュニケーション設計が必要

ステップ配信で一番注意すべきところは、メッセージを頻繁に送ってしまうことで、ユーザーがストレスを感じてしまうことです。なぜなら、何度も営業をかけられると、ストレスを感じてしまう人が多いからです。

例えば、メルマガなどの自動配信メールがいくつも配信されて、煩わしいと感じたこともあるのではないでしょうか。

メッセージを頻繁に配信してしまうと、ユーザーはショップに対して不審感をおぼえ、会員登録さえも解約してしまいかねません。

したがって、必要最低限のメッセージを配信するよう、ユーザーとのコミュニケーションの頻度をしっかりと設計する必要があります。

コミュニケーションの設計は、ノウハウを蓄積した弊社が設計することも可能です。

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ツールの活用にある程度のコストがかかる

Shopifyと公式LINEを活用するには、それなりにコストがかかります。ShopifyFlowを活用するためには、Shopifyのスタンダード以上のプランを契約する必要があります。

また、公式LINEを契約するには、メッセージの数によって以下の料金がかかります。

フリープランライトプランスタンダードプラン
月額固定費(税別)無料5,000円15,000円
無料メッセージ通数1,000通15,000通45,000通
追加メッセージ料金(税別)不可5円~3円※詳細はこちらより

ユーザーの行動をトリガーとしてステップ配信を送付することは、手作業ではとてもさばききれません。作業の効率化や、売上の最大化を図るためには、これらのコストをかけてでも充分にペイできる利用価値があるといっても良いでしょう。

Shopify Flowを活用せずに「Lipify」でできること

ここでは、Shopify Flowを活用しなくても「Lipify」の機能だけでできる、代表的な3つのステップ配信をご紹介します。

購入完了通知

ユーザーが商品を購入した際に配信するのが、購入完了通知です。「Lipify」では、ユーザーが購入手続きを完了した後、すぐにLINEで購入完了をお知らせするメッセージを送信します。

それにより、しっかりと購入が完了したことを確認できるためユーザーは安心できます。また、配送先の住所の確認や、注文のキャンセルはいつまでにしなければならないのかなどを記載することで、ユーザーへストアの信頼感を与えることができます

配送通知

オンラインストアで買い物をしたあと、ユーザーにとって一番気になるのが商品がいつ届くかです。

商品の発送が完了した際、発送が完了したことと、到着日の目安、また配送状況を確認できるよう配送会社のURLを記載することで、ユーザーはいつ商品が届くのかが把握できます。

また、万一商品に不具合があった場合の連絡方法などもしっかり記載しておくことで、ストアとしての信頼感を得られるようになります。

ユーザーが心配しないような通知内容を設定することで、ユーザーからの問い合わせを減らすことにつながり、ストア担当者の手間も削減できるようになります。

かご落ち対策

かご落ちとは、オンラインストア上でユーザーが商品をカートに入れたあと、購入せずにサイトから離脱することを意味します。

Baymard社の調査では、約70%のユーザーが「かご落ち」をしているという結果報告があります。

(引用:2022年最新版 カゴ落ち率の世界平均

また、かご落ちによる販売機会の損失は、売上の約2.5倍にのぼるという調査結果もあります。

(引用:ECサイト、売上の約2.5倍がカゴ落ちによる機会損失 ~ イー・エージェンシー

このことから分かるように、かご落ち対策をすることで大幅な売上の向上をねらえるようになるのです。

ユーザーが「かご落ち」してしまうには、さまざまな理由があり、サイトの仕組みを改善する必要も出てきます。しかし、「Lipify」を活用することで、かご落ちしたユーザーへLINEのメッセージを送り、取りこぼしを防ぐ対策ができるのです。

例えば、商品を検討している間に時間がなくなってしまったり、ほかの類似商品と比較している状態で保留となっていたりという理由であれば、かご落ちの確認メッセージによって再度購入を促すことができるのです。

自動通知クーポンの具体例

ここからは、「Lipify」でできるクーポンの例についてご紹介いたします。

  • 誕生日クーポン
  • お気に入り商品の在庫再入荷通知
  • 商品グループAの購入があったユーザーに対して、1か月後に商品グループBのお勧めをする通知
  • 過去に2回以上の購入があったユーザーが、直近3ヶ月購入がない場合にクーポンを送付

例えば、誕生日クーポンは、アカウントの登録をしてくれたのにもかかわらず、購入に至らなったユーザーに対してクーポンを送付することで、新規購入へと促します。

その他のクーポンについては、ユーザーの状況や過去の行動から、ユーザーに興味を引き付けるための施策です。それにより、クロスセル(過去に購入のあった商品と違った商品を売る)や、アップセル(過去に購入のあった商品の上位商品の購入)を促すことで売上げアップを図ります。

ShopifyFlowを活用したステップ配信のメリットとは【まとめ】

ステップ配信を効果的に活用することで、ユーザーを購入に促したり、ストアとしての信頼感を得ることができます。また、ShopifyFlowを活用することで、ユーザーの行動をトリガーとしたアクションを自動で行うことができるようになります。

これまで手作業で行っていた、発送完了メールやフォローメールを自動化することで、空いた時間をキャンペーンやイベントの企画などの時間にあてることができるようになります。

この記事をきっかけに、ShopifyFlowを活用したステップ配信を行い、売上の最大化をめざしましょう。

Lipifyを提供する弊社では、ShopifyFlowの条件設定を代行しております。お気軽にご相談ください。

Shopify×LINE連携をしたCRM施策が行えるShopifyアプリ『Lipify』は、今なら無料で体験できます。

LINE×Shopify連携ツール Lipifyとは

Lipifyが選ばれる理由①|簡単にShopify情報とLINE情報を連携

Shopifyの情報と、LINEの情報を組み合わせることで、よりお客様にあったメッセージ配信ができるようになります。例えば、定期購入されている顧客へ定期的に最適なメッセージを送ったり、既存顧客へさらに別の商品のクーポンを送ったりすることができます。

Lipifyが選ばれる理由②|無料からCRM施策を始められる

最初の14日間は、すべての機能を無料で体験できます。使用したい機能に応じてプランを選択できるため、低予算からご利用いただくことが可能です。

すべてのプランで共通な6つの機能があります。

  • カート落ちメッセージ配信
  • 商品画像のカルーセル配信
  • LINE友達の自動追加
  • 顧客のセグメント配信
  • 操作簡単な管理画面
  • ステップ配信(ShopifyFlowを利用)

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ShopifyとLINEをID連携させるメリット5つを解説

コロナ禍を機に、オンラインストアでの消費者の買い物需要が急速に高まったことをきっかけとして、オンラインストアを立ち上げる個人や企業が急増しました。

EC市場規模の変遷2013年から2020年

【出典】コロナ禍の通販・オンラインストア市場は20%増の10.6兆円に拡大

オンラインストアを運営するためには、競合他社に負けないためにさまざまなマーケティング施策を講じる必要があります。

この状況下において、売上が伸び悩んでいるというオンラインストアを運営するご担当者もいらっしゃるのではないでしょうか。

オンラインストアのプラットフォームとLINEをID連携し、最適なCRM(※)アプリを活用することで、効果的なマーケティング施策を講じることができます。

この記事では、ShopifyとLINEをID連携しマーケティング施策を実施することで得られるメリットについて、成功事例も含めて解説します。

※CRMとは、Customer Relationship Managementを略したマーケティング用語で、日本語では『顧客関係管理』と訳します。顧客との良好な関係を築くために、蓄積された顧客情報を元に最適なタイミングで顧客へアプローチすることで、売上の最大化を図ります。

ID連携とは

ID連携とは、異なる2つ以上の別のサービスのIDとIDを紐づけることによって、データ上でも同じ人物として認識できるようにすることを意味します。

例えば、A社のサービスに会員登録したIDと、B社のサービスでユーザー登録した会員情報を紐づけます。すると、A社のシステムから見たときに、『B社のIDであれば、こちら(A社)のサービスと連携して使用することを許可する』ということがID連携です。

ShopifyとLINEのID連携とは

ShopifyとLINEのID連携とは、オンラインストアを簡単に開設できるプラットフォーム『Shopify(ショッピファイ)』と『LINE』のIDを連携させることを意味します。

つまり、Shopifyで登録した会員IDと、LINEの公式アカウントのユーザーIDを紐づけることによって、互いのシステム上でも同一人物であることを認識し、互いのサービスを連携して使用できるようになります。

では、なぜShopifyとLINEのIDを連携させる必要があるのでしょうか。

国内におけるLINEのアクティブユーザー数は、2022年3月現在で9,200万人以上に登ります。幅広い年代で多くの人が活用しており、性別による偏りもなく「通信手段といったらLINE」と言ってもよいほど、日本では利用者が非常に多いメッセージングアプリです。

LINEの国内における年齢別ユーザー数男女別

【出典】2022年9月更新!性別・年齢別 SNSユーザー数

またLINEは、ほとんどの人が毎日使用しているためユーザーの目に留まりやすく、ビジネスにおいてはCRMツールとしてマーケティング活動に活用する企業が年々増えています

業種別LINE公式を月に1度以上機能を利用しているアカウント数 2020年9月時点LINE社調べ

【出典】【小売・流通/メーカーの「LINE」活用!】押さえておきたい、LINEの「デジタル販促」ソリューション最新情報

ShopifyとLINEをID連携する5つのメリット

ShopifyとLINEをID連携することによって、どのようなメリットがあるのかイメージできない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは、ShopifyとLINEをID連携させることによって、どんなプラスなことがあるのかについて詳しく解説します。

1.顧客が使い慣れたメッセージツールでコミュニケーションをとれる

SNSの中でも、LINEはアクティブユーザーの数が非常に多いことが最大の魅力です。国内で9,200万人以上(2022年3月時点)にのぼるユーザーがいて、若年者から高齢者まで、さらに性別にも偏りがなくマーケティングを行えることが非常に大きなメリットです。

また、顧客が使い慣れていることもメリットとしては大きく、企業からのメッセージの返信もしやすいため、LINEメッセージの開封率や返信率が他のアプリに比べて高いことが期待できるのです。

2.セグメントメッセージによる販促

セグメントメッセージとは、ユーザーを条件でセグメント(仕分け)をしてマッチした情報を選定し、メッセージを配信することです。

ユーザーの属性に合わせたメッセージを、適切なタイミングでダイレクトに送信することで、販売サイトへの誘導率を向上させることが可能となります。

また、ユーザーからブロックされることを減らせるようになります。一斉送信と比較すると、その内容にニーズのないユーザーにとっては、不要な情報が配信されることになってしまいます。するとそのユーザーは、不快感を覚えてブロックしてしまう可能性が高くなってしまいます。

セグメントメッセージによって、ユーザーにとって価値のある情報を最適なタイミングで配信することで、効果的なコミュニケーションとなり売上につながりやすくなります。

3.休眠ユーザーにステップ配信でフォロー

過去に購入履歴のある顧客に対して、ステップ配信をすることで休眠ユーザーをフォローでき、再購入を促すことができます。

ユーザーの属性や購入履歴、資料請求をした内容などの行動履歴から、マッチした情報をLINEすることで、休眠しているユーザーに再び戻ってきてもらうよう働きかけられます。

また、これらのセグメンテーションやLINEによる情報配信は、アプリケーションを使えば自動で配信が可能なため、担当者の負担を大きく軽減できます

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4.セール期間外に売上を作る施策

オンラインストアのセール期間以外のシーズンに、どれだけ売上を確保できるかによって年間の売上が大きく左右されることでしょう。

セール期間外でも、LINEを活用したイベントを定期的に開催することで、売上を確保できます。

例えば、以下のような施策が効果的です。

  • カゴ落ち通知
  • 再入荷通知
  • クーポンの配布
  • アンケート配信
  • 誕生日クーポンの配布

これらを、LINEを通じてユーザーとコミュニケーションを図り、売上へとつなげていきます。

5.講じた施策の効果測定がしやすい

アプリケーションを用いたステップ配信などでユーザーへ送信したLINEメッセージは、クリック数(率)やコンバージョン数(率)を確認できます。

LINEクリック数、コンバージョン数の確認

【出典】LINE公式アカウント、「ステップ配信」の分析で確認できる指標を追加

したがって、ユーザーがLINEを開封した履歴や、記載のリンクをクリックした操作など、講じたマーケティング施策の効果を測定することができます

それにより、どの施策が効果的で、どこにボトルネックがあるかを特定できるため、対策を行いやすくなるというメリットがあります。

例えば、LINEの開封率に課題があるケースでは、メッセージを開封するまえの一覧画面で、既読をつけずに本文の最初の2行が読めますが、その内容をもっと興味の引く文章にしてみようという対策を練ることができます。

このように、LINEを用いて休眠ユーザーへアプローチすることは、効果測定が行いやすいだけでなく、課題を特定し改善策も実施しやすいというメリットがあります。

LINEを活用したCRMマーケティングの注意点

LINEでCRM施策を行う際は、しっかりと現状のオンラインストアの状況を分析して課題を特定し、その課題をチーム内で共有する必要があります。

なぜなら、課題が共有・理解されていない状態でCRMを導入すると、予期せぬトラブルが発生し、導入の効果を感じる前に失敗だとチーム全体が感じてしまうからです。

導入前に予め運営チームで課題について協議し、想定されるトラブルについても打ち合わせをしておくことが成功への近道です。

また、ユーザーが欲しい情報を最適なタイミングでLINEすることで売上の向上を図りますが、必要のない情報を送信してしまってはユーザーが離れてしまいます。

したがって、セグメントされた顧客に対するLINEの送信内容は、どんなものにするかは非常に重要なため、しっかりと戦略を立てた上で内容を作成する必要があります。

オンラインストアサイトでCRMを活用した3つの成功事例

ここからは、オンラインストアサイトでCRMを活用することで成功した事例について紹介していきます。

成功事例①:ロクシタンジャポン株式会社

ロクシタンECサイトトップ画面

【出典】L’OCCITANE公式通販サイト

L’OCCITANE(ロクシタン)を展開している化粧品メーカーである、ロクシタンジャポン株式会社は、2013年10月の時点でLINEの公式アカウントを開設しました。

同社は、デジタル会員証のサービスを積極的に展開し、LINE公式アカウントでプレゼント応募機能や、サンプリングのチケット機能を実装するなどして、デジタル会員証登録のハードルを下げてメリットを分かりやすく提示してきました。

会員の登録情報をもとに、セグメントメッセージ配信によってオンラインストアでの売り上げを向上させ、オンラインストア売上が5倍以上になるという結果をもたらしました。

成功事例②:伊藤久右衛門

伊藤久右衛門ECサイト突風画面

【出典】伊藤久右衛門公式オンラインショップ

抹茶スイーツ、宇治抹茶を取り扱っている『伊藤久右衛門』のLINE活用事例を紹介します。

伊藤久右衛門は、それまでメールの開封率が10%で、Webサイトのクリック率が2.5%とのび悩んでいました。そこで、現在の公式LINEアカウントの前身であるLINE@を活用したところ、友達登録をしたユーザーのうちの30%がページアクセスしたという結果となりました。

クリック率についてはメルマガの約10倍を達成し、さらに客単価もアップしてサイト誘導後の購入にも多くつながりました。

成功事例③:Rmインターナショナル輸入代行

Rmインターナショナル輸入代行トップ画面

【出典】Rmインターナショナル輸入代行 公式オンラインストア

個人向けの小さな商品から、法人向けの大型荷物までの輸入を代行するサービスを展開している『Rmインターナショナル輸入代行』は、LINE導入により問い合わせ数が年平均で20%アップさせることに成功しました。
海外通販サイトを活用する企業や個人ユーザーが増加している昨今、日本語に対応していない海外サイトでの輸入代行や相談を、LINEチャットで受け付けるようにしました。また、LINE公式アカウントの友だち追加をしたユーザーに対して割引クーポンを送付するなどの施策を行った結果、アカウント開設後には年間平均で約20%の問い合わせが増加しました。

ShopifyとLINEをID連携させるメリット5つを解説【まとめ】

ShopifyとLINEをID連携することで、得られるメリットについて解説してきました。CRM活動にLINEを利用することで、操作を熟知しているLINEユーザーにとって返信がしやすいため、返信率や開封率の向上を期待できます。

また、休眠しているユーザーを掘り起こすなど、セール期間外のシーズンでも売上を作り出す施策も講じやすいというメリットがあります。

この記事をきっかけに、ShopifyとLINEをID連携してオンラインストアの売上の向上を図ってみてはいかがでしょうか。

なお、ShopifyとLINEのIDを連携して効果的なCRMを行うためには、専用のアプリケーションを活用する必要があります

LINE×Shopify連携ツール Lipifyとは

Shopify×LINE連携をしたCRM施策が行えるShopifyアプリ『Lipify』は、今なら無料で体験できます。

Lipifyが選ばれる理由①|簡単にShopify情報とLINE情報を連携

Shopifyの情報と、LINEの情報を組み合わせることで、よりお客様にあったメッセージ配信ができるようになります。例えば、定期購入されている顧客へ定期的に最適なメッセージを送ったり、既存顧客へさらに別の商品のクーポンを送ったりすることができます。

Lipifyが選ばれる理由②|無料からCRM施策を始められる

最初の14日間は、すべての機能を無料で体験できます。使用したい機能に応じてプランを選択できるため、低予算からご利用いただくことが可能です。

すべてのプランで共通な6つの機能があります。

  • カート落ちメッセージ配信
  • 商品画像のカルーセル配信
  • LINE友達の自動追加
  • 顧客のセグメント配信
  • 操作簡単な管理画面
  • ステップ配信(ShopifyFlowを利用)
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