ShopifyとLINEをID連携させるメリット5つを解説

  • 2022.12.04

この記事で得られること

ShopifyとLINEをID連携する5つのメリットがわかる

オンラインストアサイトでCRMを活用した成功事例がわかる

ShopifyとLINEをID連携し、CRMのアプリを利用することで効果的なマーケティング施策を行えるようになります。この記事では、ShopifyとLINEをID連携させるメリットについて、成功事例にも触れながらわかりやすく解説します。

コロナ禍を機に、オンラインストアでの消費者の買い物需要が急速に高まったことをきっかけとして、オンラインストアを立ち上げる個人や企業が急増しました。

EC市場規模の変遷2013年から2020年

【出典】コロナ禍の通販・オンラインストア市場は20%増の10.6兆円に拡大

オンラインストアを運営するためには、競合他社に負けないためにさまざまなマーケティング施策を講じる必要があります。

この状況下において、売上が伸び悩んでいるというオンラインストアを運営するご担当者もいらっしゃるのではないでしょうか。

オンラインストアのプラットフォームとLINEをID連携し、最適なCRM(※)アプリを活用することで、効果的なマーケティング施策を講じることができます。

この記事では、ShopifyとLINEをID連携しマーケティング施策を実施することで得られるメリットについて、成功事例も含めて解説します。

※CRMとは、Customer Relationship Managementを略したマーケティング用語で、日本語では『顧客関係管理』と訳します。顧客との良好な関係を築くために、蓄積された顧客情報を元に最適なタイミングで顧客へアプローチすることで、売上の最大化を図ります。

ID連携とは

ID連携とは、異なる2つ以上の別のサービスのIDとIDを紐づけることによって、データ上でも同じ人物として認識できるようにすることを意味します。

例えば、A社のサービスに会員登録したIDと、B社のサービスでユーザー登録した会員情報を紐づけます。すると、A社のシステムから見たときに、『B社のIDであれば、こちら(A社)のサービスと連携して使用することを許可する』ということがID連携です。

ShopifyとLINEのID連携とは

ShopifyとLINEのID連携とは、オンラインストアを簡単に開設できるプラットフォーム『Shopify(ショッピファイ)』と『LINE』のIDを連携させることを意味します。

つまり、Shopifyで登録した会員IDと、LINEの公式アカウントのユーザーIDを紐づけることによって、互いのシステム上でも同一人物であることを認識し、互いのサービスを連携して使用できるようになります。

では、なぜShopifyとLINEのIDを連携させる必要があるのでしょうか。

国内におけるLINEのアクティブユーザー数は、2022年3月現在で9,200万人以上に登ります。幅広い年代で多くの人が活用しており、性別による偏りもなく「通信手段といったらLINE」と言ってもよいほど、日本では利用者が非常に多いメッセージングアプリです。

LINEの国内における年齢別ユーザー数男女別

【出典】2022年9月更新!性別・年齢別 SNSユーザー数

またLINEは、ほとんどの人が毎日使用しているためユーザーの目に留まりやすく、ビジネスにおいてはCRMツールとしてマーケティング活動に活用する企業が年々増えています

業種別LINE公式を月に1度以上機能を利用しているアカウント数 2020年9月時点LINE社調べ

【出典】【小売・流通/メーカーの「LINE」活用!】押さえておきたい、LINEの「デジタル販促」ソリューション最新情報

ShopifyとLINEをID連携する5つのメリット

ShopifyとLINEをID連携することによって、どのようなメリットがあるのかイメージできない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは、ShopifyとLINEをID連携させることによって、どんなプラスなことがあるのかについて詳しく解説します。

1.顧客が使い慣れたメッセージツールでコミュニケーションをとれる

SNSの中でも、LINEはアクティブユーザーの数が非常に多いことが最大の魅力です。国内で9,200万人以上(2022年3月時点)にのぼるユーザーがいて、若年者から高齢者まで、さらに性別にも偏りがなくマーケティングを行えることが非常に大きなメリットです。

また、顧客が使い慣れていることもメリットとしては大きく、企業からのメッセージの返信もしやすいため、LINEメッセージの開封率や返信率が他のアプリに比べて高いことが期待できるのです。

2.セグメントメッセージによる販促

セグメントメッセージとは、ユーザーを条件でセグメント(仕分け)をしてマッチした情報を選定し、メッセージを配信することです。

ユーザーの属性に合わせたメッセージを、適切なタイミングでダイレクトに送信することで、販売サイトへの誘導率を向上させることが可能となります。

また、ユーザーからブロックされることを減らせるようになります。一斉送信と比較すると、その内容にニーズのないユーザーにとっては、不要な情報が配信されることになってしまいます。するとそのユーザーは、不快感を覚えてブロックしてしまう可能性が高くなってしまいます。

セグメントメッセージによって、ユーザーにとって価値のある情報を最適なタイミングで配信することで、効果的なコミュニケーションとなり売上につながりやすくなります。

3.休眠ユーザーにステップ配信でフォロー

過去に購入履歴のある顧客に対して、ステップ配信をすることで休眠ユーザーをフォローでき、再購入を促すことができます。

ユーザーの属性や購入履歴、資料請求をした内容などの行動履歴から、マッチした情報をLINEすることで、休眠しているユーザーに再び戻ってきてもらうよう働きかけられます。

また、これらのセグメンテーションやLINEによる情報配信は、アプリケーションを使えば自動で配信が可能なため、担当者の負担を大きく軽減できます

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4.セール期間外に売上を作る施策

オンラインストアのセール期間以外のシーズンに、どれだけ売上を確保できるかによって年間の売上が大きく左右されることでしょう。

セール期間外でも、LINEを活用したイベントを定期的に開催することで、売上を確保できます。

例えば、以下のような施策が効果的です。

  • カゴ落ち通知
  • 再入荷通知
  • クーポンの配布
  • アンケート配信
  • 誕生日クーポンの配布

これらを、LINEを通じてユーザーとコミュニケーションを図り、売上へとつなげていきます。

5.講じた施策の効果測定がしやすい

アプリケーションを用いたステップ配信などでユーザーへ送信したLINEメッセージは、クリック数(率)やコンバージョン数(率)を確認できます。

LINEクリック数、コンバージョン数の確認

【出典】LINE公式アカウント、「ステップ配信」の分析で確認できる指標を追加

したがって、ユーザーがLINEを開封した履歴や、記載のリンクをクリックした操作など、講じたマーケティング施策の効果を測定することができます

それにより、どの施策が効果的で、どこにボトルネックがあるかを特定できるため、対策を行いやすくなるというメリットがあります。

例えば、LINEの開封率に課題があるケースでは、メッセージを開封するまえの一覧画面で、既読をつけずに本文の最初の2行が読めますが、その内容をもっと興味の引く文章にしてみようという対策を練ることができます。

このように、LINEを用いて休眠ユーザーへアプローチすることは、効果測定が行いやすいだけでなく、課題を特定し改善策も実施しやすいというメリットがあります。

LINEを活用したCRMマーケティングの注意点

LINEでCRM施策を行う際は、しっかりと現状のオンラインストアの状況を分析して課題を特定し、その課題をチーム内で共有する必要があります。

なぜなら、課題が共有・理解されていない状態でCRMを導入すると、予期せぬトラブルが発生し、導入の効果を感じる前に失敗だとチーム全体が感じてしまうからです。

導入前に予め運営チームで課題について協議し、想定されるトラブルについても打ち合わせをしておくことが成功への近道です。

また、ユーザーが欲しい情報を最適なタイミングでLINEすることで売上の向上を図りますが、必要のない情報を送信してしまってはユーザーが離れてしまいます。

したがって、セグメントされた顧客に対するLINEの送信内容は、どんなものにするかは非常に重要なため、しっかりと戦略を立てた上で内容を作成する必要があります。

オンラインストアサイトでCRMを活用した3つの成功事例

ここからは、オンラインストアサイトでCRMを活用することで成功した事例について紹介していきます。

成功事例①:ロクシタンジャポン株式会社

ロクシタンECサイトトップ画面

【出典】L’OCCITANE公式通販サイト

L’OCCITANE(ロクシタン)を展開している化粧品メーカーである、ロクシタンジャポン株式会社は、2013年10月の時点でLINEの公式アカウントを開設しました。

同社は、デジタル会員証のサービスを積極的に展開し、LINE公式アカウントでプレゼント応募機能や、サンプリングのチケット機能を実装するなどして、デジタル会員証登録のハードルを下げてメリットを分かりやすく提示してきました。

会員の登録情報をもとに、セグメントメッセージ配信によってオンラインストアでの売り上げを向上させ、オンラインストア売上が5倍以上になるという結果をもたらしました。

成功事例②:伊藤久右衛門

伊藤久右衛門ECサイト突風画面

【出典】伊藤久右衛門公式オンラインショップ

抹茶スイーツ、宇治抹茶を取り扱っている『伊藤久右衛門』のLINE活用事例を紹介します。

伊藤久右衛門は、それまでメールの開封率が10%で、Webサイトのクリック率が2.5%とのび悩んでいました。そこで、現在の公式LINEアカウントの前身であるLINE@を活用したところ、友達登録をしたユーザーのうちの30%がページアクセスしたという結果となりました。

クリック率についてはメルマガの約10倍を達成し、さらに客単価もアップしてサイト誘導後の購入にも多くつながりました。

成功事例③:Rmインターナショナル輸入代行

Rmインターナショナル輸入代行トップ画面

【出典】Rmインターナショナル輸入代行 公式オンラインストア

個人向けの小さな商品から、法人向けの大型荷物までの輸入を代行するサービスを展開している『Rmインターナショナル輸入代行』は、LINE導入により問い合わせ数が年平均で20%アップさせることに成功しました。
海外通販サイトを活用する企業や個人ユーザーが増加している昨今、日本語に対応していない海外サイトでの輸入代行や相談を、LINEチャットで受け付けるようにしました。また、LINE公式アカウントの友だち追加をしたユーザーに対して割引クーポンを送付するなどの施策を行った結果、アカウント開設後には年間平均で約20%の問い合わせが増加しました。

ShopifyとLINEをID連携させるメリット5つを解説【まとめ】

ShopifyとLINEをID連携することで、得られるメリットについて解説してきました。CRM活動にLINEを利用することで、操作を熟知しているLINEユーザーにとって返信がしやすいため、返信率や開封率の向上を期待できます。

また、休眠しているユーザーを掘り起こすなど、セール期間外のシーズンでも売上を作り出す施策も講じやすいというメリットがあります。

この記事をきっかけに、ShopifyとLINEをID連携してオンラインストアの売上の向上を図ってみてはいかがでしょうか。

なお、ShopifyとLINEのIDを連携して効果的なCRMを行うためには、専用のアプリケーションを活用する必要があります

LINE×Shopify連携ツール Lipifyとは

Shopify×LINE連携をしたCRM施策が行えるShopifyアプリ『Lipify』は、今なら無料で体験できます。

Lipifyが選ばれる理由①|簡単にShopify情報とLINE情報を連携

Shopifyの情報と、LINEの情報を組み合わせることで、よりお客様にあったメッセージ配信ができるようになります。例えば、定期購入されている顧客へ定期的に最適なメッセージを送ったり、既存顧客へさらに別の商品のクーポンを送ったりすることができます。

Lipifyが選ばれる理由②|無料からCRM施策を始められる

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すべてのプランで共通な6つの機能があります。

  • カート落ちメッセージ配信
  • 商品画像のカルーセル配信
  • LINE友達の自動追加
  • 顧客のセグメント配信
  • 操作簡単な管理画面
  • ステップ配信(ShopifyFlowを利用)
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