もくじ
以前は、Shopify Plusでのみ利用できた「Shopify Flow」ですが、2022年10月現在では、「Shopify スタンダードプラン」と「Shopify プレミアムプラン」で利用が可能となりました。
しかし、「Shopify Flowとは何?」「いったい何ができるの?」といった疑問をお持ちのご担当者も、いらっしゃるのではないでしょうか。
Shopify Flowを端的に説明すると、オンラインストア上でユーザーが〇〇すると、「自動で◯◯のメッセージを配信してくれる」「自動で◯◯のステータスを◯◯してくれる」といったアプリです。
この記事では、Shopify Flowとは何か、またShopify Flowを活用した「ステップ配信」とは何かについて、わかりやすく解説します。
Shopify Flowとは
Shopify Flowとは、オンラインストア内におけるユーザーの行動をトリガーに実行する、さまざまなアクションを自動化するアプリです。
ワークフローの要素 | 説明 | 例 |
トリガー | トリガーとは、ワークフローを開始させるイベントです。ストアやアプリ内で発生します。 | ストアで新しい注文が作成されます。 |
条件 | あらかじめ設定した条件にもとづいて、アクションが実行されるかどうかが条件によって決定されます。 | 注文によって支払われる合計金額が、◯◯円を超えているかを確認する条件が設定されます。 |
アクション | アクションとは、設定した条件が満たされた際、ストアやアプリに変更された内容が記載されたり、印をつけたりなどのアクションをします。 | 注文によって支払われる合計金額が、◯◯円を超えた際、注文を行ったユーザーのアカウントにタグが追加されます。 |
オンラインストア内のイベントにおいて、あらかじめアプリにワークフローの条件設定をしておくことで、これまで手作業で実施していたアクションを自動化できるため、作業を大幅に効率化できるようになります。
それにより、空いた時間でキャンペーンやイベントなどの企画考案の作業に時間を費やすことが可能となります。
Shopify Flowでできること
Shopify Flowを活用することで、これまで手作業で実施していたオンラインストアの作業を自動化できます。
例えば、以下のようなことが自動でできるようになります。
- ◯◯円以上の商品を購入してくれた顧客はVIPタグを付ける
- 商品の在庫が少なくなってきたらタスク管理シートに目印をつける
- 指定した商品の在庫数が◯個以下になったら通知を受けとる
- 会員登録をしてくれた顧客をスプレッドシートに追加する
- 指定した商品を購入した顧客にはクーポンをメールで送る
- ユーザーのレビューで悪い評価がされた際に通知を受けとる
- 指定した商品の在庫がなくなったら管理表に「仕入れ」と表示
Shopify Flowは、顧客情報の管理から在庫の管理まで、多岐に渡った範囲にある定型的なタスクを自動化することができます。上記の他にも、自分でワークフローを作成することも可能です。
また、他のShopifyアプリや他のアプリとも連携が可能です。例えば、チャットツールである「Slack」で通知を受け取ったり、タスク管理ツールである「Trello」へタスクを追加したりすることもできます。
Shopify Flowにかかる料金
Shopify Flowは、以下のShopifyのスタンダード、およびプレミアムのプランでは無料で利用できます。また、2022年10月時点において、ベーシックプランではShopifyFlowを利用できません。
プラン | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
Shopify 料金(※初期費用なし) | 25 USドル/月 | 69 USドル/月 | 299 USドル/月 |
対象ストア | Shopifyのエントリーモデル。まずは試しに利用してみたいという方や、オンラインショップの開設が初めてというストア向け。 | オンラインショップで売上を維持できるようになり、利益を伸ばしたり、担当スタッフが増えてきたというストア向け。 | 大規模の売上があり、ストア運営の効率化や高いレベルのデータ分析をしたいストア向け。 |
ステップ配信とは
ステップ配信とは、あらかじめ作成しておいたシナリオに沿って、設定したタイミングによってメッセージを自動で配信することを意味します。
例えば、友だち登録をしてくれたユーザーに対して、あいさつのメッセージが自動で送信できたり、商品のクーポンやキャンペーンのお知らせ、フォローメッセージなども定期的に自動で配信できたりするようになります。
これまで、会員登録のお礼メールやフォローメールを、手作業で行っていた運営者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ステップ配信を活用することで、運営者の負荷を大幅に削減でき、またユーザーにとっても必要な情報を最適なタイミングで受信できるため、双方にとってメリットを感じられるようになるのではないでしょうか。
ShopifyFlowを活用したステップ配信をするメリット
ここでは、ShopifyFlowを活用したステップ配信をするメリットについて解説します。
ユーザーの行動を起点としたメッセージ配信が可能
ShopifyFlowを活用したステップ配信は、ユーザーの行動をトリガーとして購買につながるメッセージを配信できるというメリットがあります。
例えば、Shopify Flowのトリガーを「LINE連携」と設定すれば、LINEと連携したユーザーに対して、クーポンコードを自動で送信することができます。
また、初回限定で3,000円以上購入のユーザー向けに、異なる3つのクーポンコードを送付することで、最大3回の商品購入を促すことができます。
こういったユーザーの行動によって、クーポンコードなどユーザーの目を引くようなアイテムを送付することで、売上の最大化を目指していくのです。
ユーザーにとって最適なタイミングで配信できる
ステップ配信は、ユーザーにとって必要なタイミングでメッセージを自動配信できます。
一般的に、ユーザーがLINEで友だち追加をしているということは、ユーザーがサービスや商品に興味を持った状態であると言えます。
したがって、購買意欲が高い状態のユーザーに対して、早期にアプローチする必要があります。
例えば、以下のようにユーザーが友だちを追加してくれてから経過した日数によって、適した内容のメッセージを送ります。
- 友だち追加から3日目に、商品の詳細な特長を解説した内容を配信する
- 5日目に、実際に購入したユーザーの口コミを送信する
- 7日目に、友だち限定のクーポンを配布する
ユーザーの購買意欲がまだ高い状態でメッセージを送ることで、高確率でコンバージョンへつなげることができます。
また、ユーザーが初めて商品を購入した日から、その後例えば30日間の購入(発送)がなかったユーザーに対し、再来店してもらうサービスとしてクーポンを配信することもできます。それにより、休眠ユーザーに対して再購入を促すこともできるようになります。
Shopify Flowでステップ配信をする際の注意点
ここでは、ShopifyFlowでステップ配信する際の注意点について解説します。
充分なコミュニケーション設計が必要
ステップ配信で一番注意すべきところは、メッセージを頻繁に送ってしまうことで、ユーザーがストレスを感じてしまうことです。なぜなら、何度も営業をかけられると、ストレスを感じてしまう人が多いからです。
例えば、メルマガなどの自動配信メールがいくつも配信されて、煩わしいと感じたこともあるのではないでしょうか。
メッセージを頻繁に配信してしまうと、ユーザーはショップに対して不審感をおぼえ、会員登録さえも解約してしまいかねません。
したがって、必要最低限のメッセージを配信するよう、ユーザーとのコミュニケーションの頻度をしっかりと設計する必要があります。
コミュニケーションの設計は、ノウハウを蓄積した弊社が設計することも可能です。
ツールの活用にある程度のコストがかかる
Shopifyと公式LINEを活用するには、それなりにコストがかかります。ShopifyFlowを活用するためには、Shopifyのスタンダード以上のプランを契約する必要があります。
また、公式LINEを契約するには、メッセージの数によって以下の料金がかかります。
フリープラン | ライトプラン | スタンダードプラン | |
月額固定費(税別) | 無料 | 5,000円 | 15,000円 |
無料メッセージ通数 | 1,000通 | 15,000通 | 45,000通 |
追加メッセージ料金(税別) | 不可 | 5円 | ~3円※詳細はこちらより |
ユーザーの行動をトリガーとしてステップ配信を送付することは、手作業ではとてもさばききれません。作業の効率化や、売上の最大化を図るためには、これらのコストをかけてでも充分にペイできる利用価値があるといっても良いでしょう。
Shopify Flowを活用せずに「Lipify」でできること
ここでは、Shopify Flowを活用しなくても「Lipify」の機能だけでできる、代表的な3つのステップ配信をご紹介します。
購入完了通知
ユーザーが商品を購入した際に配信するのが、購入完了通知です。「Lipify」では、ユーザーが購入手続きを完了した後、すぐにLINEで購入完了をお知らせするメッセージを送信します。
それにより、しっかりと購入が完了したことを確認できるためユーザーは安心できます。また、配送先の住所の確認や、注文のキャンセルはいつまでにしなければならないのかなどを記載することで、ユーザーへストアの信頼感を与えることができます。
配送通知
オンラインストアで買い物をしたあと、ユーザーにとって一番気になるのが商品がいつ届くかです。
商品の発送が完了した際、発送が完了したことと、到着日の目安、また配送状況を確認できるよう配送会社のURLを記載することで、ユーザーはいつ商品が届くのかが把握できます。
また、万一商品に不具合があった場合の連絡方法などもしっかり記載しておくことで、ストアとしての信頼感を得られるようになります。
ユーザーが心配しないような通知内容を設定することで、ユーザーからの問い合わせを減らすことにつながり、ストア担当者の手間も削減できるようになります。
かご落ち対策
かご落ちとは、オンラインストア上でユーザーが商品をカートに入れたあと、購入せずにサイトから離脱することを意味します。
Baymard社の調査では、約70%のユーザーが「かご落ち」をしているという結果報告があります。
(引用:2022年最新版 カゴ落ち率の世界平均)
また、かご落ちによる販売機会の損失は、売上の約2.5倍にのぼるという調査結果もあります。
(引用:ECサイト、売上の約2.5倍がカゴ落ちによる機会損失 ~ イー・エージェンシー)
このことから分かるように、かご落ち対策をすることで大幅な売上の向上をねらえるようになるのです。
ユーザーが「かご落ち」してしまうには、さまざまな理由があり、サイトの仕組みを改善する必要も出てきます。しかし、「Lipify」を活用することで、かご落ちしたユーザーへLINEのメッセージを送り、取りこぼしを防ぐ対策ができるのです。
例えば、商品を検討している間に時間がなくなってしまったり、ほかの類似商品と比較している状態で保留となっていたりという理由であれば、かご落ちの確認メッセージによって再度購入を促すことができるのです。
自動通知クーポンの具体例
ここからは、「Lipify」でできるクーポンの例についてご紹介いたします。
- 誕生日クーポン
- お気に入り商品の在庫再入荷通知
- 商品グループAの購入があったユーザーに対して、1か月後に商品グループBのお勧めをする通知
- 過去に2回以上の購入があったユーザーが、直近3ヶ月購入がない場合にクーポンを送付
例えば、誕生日クーポンは、アカウントの登録をしてくれたのにもかかわらず、購入に至らなったユーザーに対してクーポンを送付することで、新規購入へと促します。
その他のクーポンについては、ユーザーの状況や過去の行動から、ユーザーに興味を引き付けるための施策です。それにより、クロスセル(過去に購入のあった商品と違った商品を売る)や、アップセル(過去に購入のあった商品の上位商品の購入)を促すことで売上げアップを図ります。
ShopifyFlowを活用したステップ配信のメリットとは【まとめ】
ステップ配信を効果的に活用することで、ユーザーを購入に促したり、ストアとしての信頼感を得ることができます。また、ShopifyFlowを活用することで、ユーザーの行動をトリガーとしたアクションを自動で行うことができるようになります。
これまで手作業で行っていた、発送完了メールやフォローメールを自動化することで、空いた時間をキャンペーンやイベントの企画などの時間にあてることができるようになります。
この記事をきっかけに、ShopifyFlowを活用したステップ配信を行い、売上の最大化をめざしましょう。
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LINE×Shopify連携ツール Lipifyとは
Lipifyが選ばれる理由①|簡単にShopify情報とLINE情報を連携
Shopifyの情報と、LINEの情報を組み合わせることで、よりお客様にあったメッセージ配信ができるようになります。例えば、定期購入されている顧客へ定期的に最適なメッセージを送ったり、既存顧客へさらに別の商品のクーポンを送ったりすることができます。
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すべてのプランで共通な6つの機能があります。
- カート落ちメッセージ配信
- 商品画像のカルーセル配信
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- 顧客のセグメント配信
- 操作簡単な管理画面
- ステップ配信(ShopifyFlowを利用)