ShopifyにLINEログインを導入するには、対応する連携アプリや認証サービスを利用します。Shopifyの契約プラン、お客様アカウントの方式、アプリの対応範囲を合わせて確認すると、自店で使える方法を絞り込めます。
Lipify(リピファイ)のLINEログイン付きプランはShopify Plus向けです。一方、購入履歴に合わせたLINE配信や店頭のLINE会員証は、LINEログインとは別の機能として利用できます。
この記事では、ShopifyでLINEログインを導入できる条件から、連携アプリの選び方、設定手順、費用まで解説します。既存会員が購入履歴を使い続けるための注意点や、設定後にログインできないときの確認箇所もまとめました。
目次
ShopifyでLINEログインを導入できる条件
ShopifyでLINEログインを使うには、現在のお客様アカウントに対応するアプリや接続方式を選ぶ必要があります。ここでいうログインは、購入者がストアの会員ページへ入るための機能です。運営者がShopify管理画面へ入るログインとは異なります。
お客様アカウントの方式で設定方法が変わる
Shopifyのお客様アカウントには、メールに届く認証コードでログインする新しい方式と、メールアドレスとパスワードを使う従来の方式があります。利用できるアプリやログイン画面の変更方法が異なるため、管理画面の「設定」から「お客様アカウント」を開き、現在の方式を確かめましょう。
| アカウントの方式 | 標準のログイン方法 | LINEログイン導入時の確認事項 |
| 新しいお客様アカウント | メールで届く6桁の認証コードを入力。 パスワードの設定は不要。 |
現在のアカウントに対応するアプリや認証サービスを使えるか。 ※独自のIDプロバイダーを接続するShopifyの機能はPlus向け。 |
| 従来のお客様アカウント | メールアドレスとパスワードを入力。 | 利用中のアプリやテーマで対応できるか。 ※従来の方式は非推奨。 新規ストアや、従来の方式を使っていない既存ストアでは新たに選択できない。 |
新しいお客様アカウントではGoogleやFacebookなどのソーシャルログインを設定できますが、LINEは標準設定で追加できるログイン方法に含まれません。LINEに対応するアプリなどを通じて接続します。
LipifyのLINEログインはShopify Plus向け
Lipifyでは、ECサイトへのLINEログインをShopify Plus向けに提供しています。ただし、Plusを契約していることに加え、お客様アカウントの方式や接続方法の確認が必要です。
Shopify Plus以外を対象にしたLINEログインアプリもあります。たとえばminiOrangeのLINEログインはPlus以外のストアも対象としていますが、アカウントの対応方式や、ログイン後に利用できる画面はアプリごとに確認しましょう。
店頭で会員証を表示したい、購入者にLINEで案内を送りたいという目的なら、LINE ID連携や会員証の機能から検討できます。Lipifyでは、これらをShopify Plus以外のストアでも利用できます。
自店で使える方法を知りたい場合は、Shopifyの契約プランとお客様アカウントの方式を添えて、LipifyへLINEログインの導入を相談してみましょう。
既存のMultipass連携と新規導入を分けて考える
Shopify Plusの外部ログインには、これまでMultipassという接続機能が使われてきました。現在、Multipassは新規ストアでは利用できず、既存の利用ストアに提供が限られています。
すでにMultipassを使っているストアは、新しいお客様アカウントへ移行した後も継続利用の対象です。新たな連携では、Shopifyの要件に対応する外部の認証サービスを接続する方法が案内されています。
既存ストアの設定例を見て、同じ手順を新規ストアへそのまま適用するのは避けたいところです。利用中の方式と移行予定を伝え、導入先のアプリで対応できるか確かめましょう。
ShopifyのLINEログインでできることとID連携との違い
ShopifyのLINEログイン、LINE ID連携、LINE公式アカウントへの友だち追加は、それぞれ役割が異なります。ログインは会員ページへの入口、ID連携は顧客の紐付け、友だち追加はLINE公式アカウントとのつながりです。
| 機能 | できること | 別途確認すること |
| ShopifyへのLINEログイン | LINEで本人確認を行い、Shopifyの会員ページへログインする。 | ・Shopifyの契約プラン ・お客様アカウントの方式 ・アプリや認証サービスの対応 |
| LINE ID連携 | Shopifyの顧客とLINEユーザーを結び付ける。 購入履歴などを使った配信につなげる。 |
・既存会員との紐付け方法 ・連携する顧客データ ・配信条件の設定 |
| LINE公式アカウントへの友だち追加 | 店舗のLINE公式アカウントを友だちとして追加する。 | Shopifyのどの顧客かを特定するには、別途ID連携が必要。 |
| LINE会員証 | LINEから会員バーコードを表示し、対応するPOSで読み取る。 | ・会員証とPOSの対応プラン ・顧客との紐付け ※ECへのLINEログインとは別機能。 |
LINEログイン時に友だち追加の選択肢を表示する設定もできます。ただし、友だち追加は利用者の選択を伴い、LINEで認証した全員が自動的に友だちになるわけではありません。
購入履歴に合わせてメッセージを送りたい場合は、友だち追加と顧客のID連携に加え、誰に何を送るかの設定まで進めましょう。ログインボタンの設置だけで、購入後の配信が始まるわけではありません。
初回登録と再ログインでお客様が行う操作
LINEログインを導入すると、お客様はストアのログインボタンからLINEで本人確認を行います。初回にはデータ利用への同意があり、アプリによってはメールアドレスの確認や既存会員との紐付けも必要です。
2回目以降は、LINEやブラウザのログイン状態を使い、入力を省ける場面があります。初回登録と再訪時のログインを分けて試し、どの画面で入力を求められるかを確かめましょう。スマートフォンとパソコンでは認証画面が異なることもあります。
新しいお客様アカウントは、標準の認証コード方式でもパスワードを使いません。LINEログインを導入する際は、パスワードの有無だけでなく、メールを開いてコードを入力する手間や、会員情報を入力し直す手間をどこまで減らせるか比べましょう。
ShopifyのLINEログインに使う連携アプリの選び方と費用
ShopifyのLINEログインに使う連携アプリは、ログイン後の購入履歴やLINE配信まで含めて、必要な機能が使えるかを確かめて選びましょう。アプリの最低料金だけでは、導入後にかかる総額は分かりません。
ログイン後に使いたい機能と設定サポートを確かめる
ECサイトへのログインを簡単にしたい店舗と、店頭の会員証や購入後のLINE配信まで取り入れたい店舗では、必要な機能が変わります。導入前の問い合わせでは、現在のShopifyプランと、お客様に使ってほしい操作を一緒に伝えましょう。
- 現在のお客様アカウントとShopifyの契約プランに対応しているか
- 既存会員が同じ顧客としてログインし、過去の注文を確認できるか
- 友だち追加、顧客とのID連携、購入履歴に合わせた配信まで扱えるか
- 店頭の会員証やPOS連携が必要な場合、その機能を併用できるか
- 初期設定や移行の作業範囲、追加費用、問い合わせ先が明確か
Lipifyでは、LINE ID連携、セグメント配信、Shopify Flowを使った自動配信、店頭会員登録、LINE会員証などを提供しています。ECへのログインと、購入後・来店時の使い方を一緒に相談できるため、複数の機能を使いたい店舗にもおすすめです。
LipifyのLINEログイン付きプランは30日ごとに50米ドルから
LINEログイン自体は無料のサービスです。Shopifyで利用するための連携アプリやLINE公式アカウントの料金は、それぞれの契約プランで決まります。
LipifyのLINEログイン付きプランは、オンラインストア向けがLINE ID連携2,000人まで50米ドル、POS連携付きが同120米ドルです。いずれも30日ごとのアプリ料金で、Shopify Plus向けに案内しています。
| 使い方 | Lipifyのアプリ料金 | 主な利用条件 |
| オンラインストアでLINEログインを使う | 50米ドルから、30日ごと。 LINE ID連携2,000人まで。 |
Shopify Plus向け。 お客様アカウントの方式や接続条件を事前に確認。 |
| Shopify POS連携とLINEログインを使う | 120米ドルから、30日ごと。 LINE ID連携2,000人まで。 |
Shopify Plus向け。 POS連携とLINEログインの設定が必要。 |
| オンラインストアのLINE配信から始める | LINE ID連携120人まで0米ドル。 | ※LINEログイン、店頭会員登録、POS連携は含まない。 |
LINEログイン付き料金には、該当する基本機能の料金が含まれます。同じ基本料金を重ねて加算する仕組みではありません。料金の人数はLINEの友だち数ではなく、Shopifyの顧客とLINE IDを連携した人数で数えます。
別途、ShopifyやLINE公式アカウント、併用するPOS・外部アプリなどの利用料がかかります。個別の設定・開発費、税、為替手数料も含め、Lipifyの料金表で必要な機能と人数を確認しましょう。
LINEログイン、会員証、配信のどこまで使うか迷う場合は、Lipifyへ必要な機能と費用を相談できます。
ShopifyにLINEログインを導入する設定手順
ShopifyにLINEログインを導入する際は、対応条件を確認してからLINE側とアプリ側の接続設定へ進みます。LINEとの接続と、Shopifyの会員ページへログインする設定は分けて確認しましょう。
- Shopifyの契約プランとお客様アカウントを確認する
- LINE公式アカウントとLINEログインチャネルを準備する
- アプリへLINEの接続設定を登録する
- 対応する方式でShopifyへのログインを設定する
- 新規会員と既存会員で登録・ログインを試す
1. Shopifyの契約プランとお客様アカウントを確認する
Shopify管理画面で契約プランとお客様アカウントの方式を確認し、利用予定のアプリに対応状況を問い合わせましょう。すでにLINE連携アプリを使っている場合は、既存アプリ名と、引き継ぎたい顧客・LINEの連携状況も伝えると移行の可否を確認できます。
あわせて、ログインボタンの設置先、既存会員の紐付け方法、設定の担当者を決めましょう。アプリの導入だけを依頼するのか、LINE側の設定や既存アプリからの移行も依頼するのかで、作業範囲と費用が変わります。
対応条件を確認できたら、利用するアプリをインストールしましょう。LipifyはShopify App Storeのアプリページから追加できます。
2. LINE公式アカウントとLINEログインチャネルを準備する
友だち追加やメッセージ配信も行う場合は、店舗のLINE公式アカウントを用意しましょう。LINE Developersでは、チャネルの種類に「LINEログイン」、アプリタイプに「ウェブアプリ」を選んで作成しましょう。チャネルは、アプリとLINEを接続するための設定を管理する単位です。
友だち追加をログイン時に案内する場合は、LINEログインとMessaging APIのチャネルを同じプロバイダーにそろえる必要があります。プロバイダーは、事業者ごとのチャネルを管理する単位です。すでにLINE公式アカウントを運用している店舗は、そのMessaging APIチャネルが属するプロバイダーを確認してから作成しましょう。
そのうえで、LINEログインチャネルの基本設定にある「リンクされたLINE公式アカウント」へ対象アカウントを登録しましょう。設定する人には、LINEログインチャネルとLINE公式アカウントの管理権限が必要です。
3. アプリへLINEの接続設定を登録する
Lipifyを開き、LINEログインチャネルのチャネルIDとチャネルシークレットを登録しましょう。続いて、アプリに表示されるコールバックURLをLINE側へ登録しましょう。コールバックURLは、LINEでの認証後に戻る接続先を指定するものです。
LINEのメールアドレスを利用する場合は、メールアドレス取得権限の申請と、利用者への説明・同意が必要です。取得する目的や扱いを示す画面を用意し、LINE Developersの申請手順に沿って進めましょう。
LINEからメールアドレスを取得できない場合に、お客様が入力や本人確認へ進めるかも、アプリ側の手順で確かめておきたいところです。
配信も使う場合は、Messaging API側の接続設定も進めましょう。LipifyへチャネルID、チャネルシークレット、アクセストークンを登録した後、アプリから発行されるWebhook URLをLINE側へ設定する流れです。Webhook URLは、友だち追加などの出来事をLINEからアプリへ知らせる送信先です。
4. 対応する方式でShopifyへのログインを設定する
LINEとの接続ができたら、利用するアプリや認証サービスの手順に沿って、Shopifyの会員ページへログインする設定を進めましょう。LINEログインチャネルを作成しただけでは、ECへのログイン設定は完了しません。
Shopify Plusで外部IDプロバイダー接続を使う場合は、お客様アカウントの「IDプロバイダー」で「管理」を開き、「プロバイダーと連携する」へ進みましょう。Shopifyに表示されるコールバックURLとログアウトURLを、接続する認証サービス側へ登録する流れです。
認証サービス側の設定を終えたら、そこで発行された接続用の値をShopifyへ登録し、保存後に「連携をテストする」でログインを試しましょう。LINEのチャネルIDなどをそのままShopifyへ転記する手順ではありません。ログインボタンの設置先や認証後に戻るページも、接続先の案内に沿って確認が必要です。
この方式でShop Payを提供しているストアでは、外部のログインページに「Shopでサインイン」のボタンも追加する必要があります。
Lipifyガイドにある「Lipify連携TOP」「Lipify連携マイページ」は、顧客とLINEのID連携ボタンを表示する設定です。ECへ入るLINEログインボタンとは役割が異なるため、使いたい機能に対応する設定手順を選ぶ必要があります。
5. 新規会員と既存会員で登録・ログインを試す
公開前は、新しく登録するお客様と、すでに購入履歴があるお客様の両方で動作を試しましょう。LINE認証の完了に加え、Shopifyへ戻った後に正しい会員アカウントへ紐付いているかも確認が必要です。
新規会員では、必要な入力、同意画面、友だち追加の案内、会員ページへの移動を試しましょう。既存会員では、元の顧客アカウントに紐付き、過去の注文や併用アプリのポイントなどを確認できるかが検証対象です。
スマートフォンとパソコンでの操作、ログアウト後の再ログインも試しましょう。外部IDプロバイダー方式では、テスト後にShopify側で「有効にする」を選びましょう。LINEログインチャネルも、一般のお客様へ案内する前に公開状態の確認が必要です。
LINEログインチャネルが開発中のままだと、管理者やテスター以外の利用が制限されます。設定担当者以外でも使える状態にしたうえで、お客様への案内を始めましょう。
ShopifyのLINEログインで扱う顧客データと既存会員の確認事項
ShopifyのLINEログインでは、取得するデータと既存会員への紐付けを確認しておきましょう。LINEで認証した人を、Shopifyのどの顧客アカウントへ結び付けるかによって、購入履歴や会員向けサービスの使い勝手が変わります。
LINEから取得するデータとShopifyで管理するデータ
LINEログインでは、権限の設定や利用者の同意に応じて、ユーザーID、表示名、プロフィール画像、メールアドレスを取得します。このユーザーIDはシステムが顧客を識別するためのもので、友だち検索で使うLINE IDとは別です。
LINEの表示名は本名とは限りません。また、通常のLINEログインで、住所や電話番号まで自動取得するわけではありません。商品発送に使う氏名や住所などは、Shopifyの顧客登録や購入時に必要な項目として、取得方法を別途決めましょう。
購入履歴はLINEから取得するデータではなく、Shopify側の顧客・注文データです。ID連携で両者を結び付けることで、購入者に合わせたLINE配信へ活用できます。
既存会員は同じ顧客としてログインできるかを確かめる
すでに会員がいるストアでは、LINE認証後も元の顧客アカウントを使えるかが確認の要点です。Shopifyの外部IDプロバイダー方式では、メールアドレスと認証側の識別子を使って顧客を特定します。
そのため、LINEに登録したメールアドレスと、Shopifyで使っているメールアドレスが異なる会員の操作も試しておきましょう。既存会員との連携をどう行うか、別の顧客アカウントが作られないかを、アプリの提供元へ確認する必要があります。
購入履歴が表示されないときに、新しい会員登録を繰り返すと、確認すべきアカウントが増えてしまいます。まず紐付け先を確かめ、注文履歴やポイントが元の会員に残っていないか調べましょう。ポイントや会員ランクの引き継ぎは、併用アプリの仕様も確認が必要です。
ShopifyのLINEログインができないときの確認箇所
ShopifyのLINEログインがうまく動かない場合は、ボタンの表示、LINEの認証、Shopifyへの移動、会員の紐付けのどこで止まるかを分けて確かめましょう。止まった画面が分かると、確認する設定を絞れます。
| 起きていること | 確認する設定・操作 |
| ログインボタンが表示されない | ・アプリがお客様アカウントの方式に対応しているか ・指定されたページにボタンを設置しているか ・ID連携ボタンとログインボタンを取り違えていないか |
| 管理者は使えるのに、お客様が使えない | LINEログインチャネルが開発中のままになっていないか。 一般のお客様へ案内するチャネルの公開状態を確認。 |
| LINE認証の後にエラーになる | ・LINEに登録したコールバックURLが、アプリの指定と一致しているか ・ドメイン変更後に認証サービス側の設定を更新したか ・スマートフォンとパソコンの両方で同じ症状が出るか ・プライベートブラウズを使わず、通常のブラウザで試しても失敗するか |
| 友だち追加の案内が表示されない | ・LINE公式アカウントをログインチャネルへリンクしているか ・友だち追加を案内する設定を使っているか ・すでに友だち追加済みではないか |
| ログインできても購入履歴が表示されない | ・元の会員とは別の顧客アカウントへ紐付いていないか ・会員登録時と異なるメールアドレスを使っていないか ・アプリが定める既存会員の連携手順を完了したか |
| お客様アカウントを変更した後に使えなくなった | アプリが変更後の方式に対応しているか。 ログインボタンや外部認証の再設定が必要かを提供元へ確認。 |
問い合わせる際は、止まった画面、表示されたエラー、端末とブラウザ、発生直前に変更した設定をまとめましょう。お客様のパスワードやチャネルシークレットを送らずに、エラー画面と設定項目から確認を進める方法がおすすめです。
まとめ:ShopifyのLINEログインは対応条件と会員の紐付けから確認
ShopifyにLINEログインを導入する際は、契約プランとお客様アカウントに対応するアプリを選びましょう。LipifyのLINEログインはShopify Plus向けです。
LINEログイン、ID連携、友だち追加、LINE会員証は、役割が異なる機能です。ログインの手間を減らしたいのか、購入履歴に合わせて配信したいのか、店頭で会員証を使いたいのかを決めると、必要な機能と費用を整理できます。
設定後は、新規会員だけでなく既存会員でも試し、元の会員アカウントで購入履歴を確認できるかを確かめましょう。自店で使える方法やLINE配信・会員証との組み合わせは、Lipifyへ相談できます。
