LINEの顧客管理ツール6選を一覧比較|無料機能・料金・選び方

  • 2026.11.03


LINEでの顧客管理は、LINE公式アカウントのチャットにあるタグやノートを使えば無料で始められます。一方、会員ごとの購入履歴やフォーム回答を使って配信を自動化したい場合は、追加機能やLINEの顧客管理ツールを組み合わせる方法があります。

ShopifyでECサイトを運営しているなら、Lipify(リピファイ)で会員とLINEのアカウントを紐付け、購入後の案内や店頭での会員証に活用できます。ただし、予約の受付、個別の問い合わせ対応、ECの購入後フォローでは、必要なツールが異なります。

この記事では、LINEの顧客管理ツール6選を、無料で使える範囲・料金・管理できるデータで比較します。LINE公式アカウントだけで始める方法から、Lipifyの導入事例と口コミ、顧客IDを連携する際の注意点まで紹介します。

LINEの顧客管理は無料でどこまでできる?

LINEの顧客管理を無料で始めるなら、まずはLINE公式アカウントのチャット機能を利用する方法があります。無料のタグ・ノートは、少人数との会話や対応状況を整理したい段階に向いています。会員台帳や購入履歴との連携まで行いたい場合は、管理するデータに合った追加機能を選びましょう。

タグ・ノートで問い合わせや接客履歴を整理する

LINE公式アカウントでは、チャット相手にタグを付けたり、ノートに接客時の申し送りを残したりできます。無料の基本機能で作成できるタグは5個まで、各チャットルームに付けられるタグとノートはそれぞれ1個です。

たとえば、タグを「見積もり中」「予約済み」「対応完了」などに分け、ノートに希望商品や次回の連絡予定を記録する使い方が考えられます。チャットの相手を選び、タグやノートを更新していく運用です。状態が変わったときに誰が更新するかも決めておきましょう。

チャットProオプションを追加すると、タグ数やノート数、チャット履歴の保存期間を拡張できます。月額3,000円(税別)で、履歴の保存期間は基本機能の6か月から最大5年に延びます。ただし、チャットの保存・整理を拡張する機能と、ECの購入履歴を自動連携する機能は別です。

フォーム回答や購入履歴を使うなら追加機能を選ぶ

LINE公式アカウントには、顧客リスト・フォーム・条件に応じた自動配信を追加するCRMオプションがあります。顧客管理機能を使うために、外部ツールの契約が一律に必要なわけではありません。

一方、Shopifyに保存した購入履歴を使いたい場合や、POSレジの会員とLINEをつなぎたい場合は、連携先に対応したツールが必要です。チャットを整理するのか、顧客台帳を作るのか、購入データを使うのかを分けると、必要以上に機能を増やさずに選べます。

LINEの顧客管理ツール6選を一覧比較

LINEの顧客管理ツールは、使える機能の数だけでは比べられません。どのデータを管理し、どの業務に使うかを軸に、Lipifyをはじめとする6つのツール・追加機能を比較します。

ツール名 主な用途 無料で使える範囲 有料プランの目安
Lipify Shopifyの顧客とLINEを紐付け、ECと店頭で活用 オンラインストア向けはID連携120人まで ・オンラインストア向け:9米ドルから30日ごと
・Shopify POS向け:18米ドルから30日ごと
LINE公式アカウントのCRMオプション 顧客リスト・フォーム・自動配信を公式管理画面に追加 CRMオプションは有料
※標準のチャット管理は無料
月額5,000円(税別)
※チャットProオプション込み
Lステップ 回答フォーム・タグ・シナリオ配信による顧客対応 フリープランは月200通まで
※1社1アカウントまで
月額5,000円(税込)から
L Message(エルメ) 予約・フォーム・チャットをまとめて管理 ツール側の配信は月1,000通まで
※フォーム数などにも上限あり
月額10,780円(税込)から
CRM PLUS on LINE Shopifyの顧客データを使ったLINE配信 ID連携100人まで
※利用期間の制限なし
月額10米ドルから
Liny(リニー) 複数部署での運用や既存システムとの個別連携 無料利用の可否・条件は問い合わせ 運用規模に応じた見積もり

表の金額はツール・オプションの利用料で、LINE公式アカウントやShopifyの料金を含みません。無料プランにも、ID連携人数・配信数・使える機能の上限があります。米ドル建ての料金は、請求時の為替などで円換算額が変わります。

Lipify|Shopifyの顧客・購入履歴とLINEをつなぐ

Lipify|ShopifyとLINEをつなぐ会員管理・販促アプリ

ツール名 Lipify(リピファイ)
管理できる顧客データ ・Shopifyの顧客アカウントとLINEのID連携
・購入履歴や顧客タグを使った配信先の管理
・対応プランでの店頭会員登録・POS連携
配信・接客機能 ・条件別のメッセージ配信
・Shopify Flowを使った自動配信
・個別チャット、商品を並べて見せるカルーセル配信
連携・利用条件 ・ShopifyとLINE公式アカウントを利用
・Shopify POS向け、スマレジ連携のプランあり
※ポイント連携や会員フォームは利用アプリ・設定条件を確認
無料で使える範囲 オンラインストア向けのメッセージ配信プランは、ID連携120人まで0米ドル
※店頭会員登録・POS連携とは別プラン
有料プランの料金 ・オンラインストア向け:ID連携350人まで9米ドル、1,100人まで27米ドル
・Shopify POS向け:ID連携120人まで18米ドルから
※米ドル建ての継続料金は30日ごと
※スマレジ連携は別料金
導入時の費用・サポート ・アプリは無料インストール
・会員フォーム構築やPOS連携の初期設定などは別途相談
・スマレジ連携の初期費用は20万円から
公式サイト Lipifyの機能・料金を確認する

Lipifyは、Shopifyの会員とLINEのアカウントを紐付け、購入後のフォローに活用したい事業者におすすめです。ECの顧客データを配信に使うだけでなく、Shopify POSやスマレジと組み合わせた店頭運用にも対応しています。

たとえば、Shopifyの処理を自動化するShopify Flowで購入後の配信条件を設定し、対象となる会員へLINEで案内を送る運用ができます。個別チャットも使えるため、一斉配信と、接客したお客様への個別の連絡を使い分けられます。

Lipifyのセグメント配信・自動配信・個別チャットの機能紹介

Lipifyで行う顧客別のLINE配信と個別チャットの使い分けを示しています。

ただし、オンラインストア向けの無料プランに店頭会員登録やPOS連携まで含まれるわけではありません。LINE内で入力を完結させる会員フォームやポイントの共通化を希望する場合は、追加設定・外部アプリ・費用を含めて相談しましょう。

利用中のShopify、POSレジ、会員登録の方法を伝えたうえで、Lipifyの導入方法を相談すると、購入履歴を配信に使うための設定と、店頭で必要な作業を整理できます。

LINE公式アカウントのCRMオプション|公式管理画面で顧客を整理

LINE公式アカウントのCRMオプション|公式管理画面で顧客を整理

ツール名 LINE公式アカウントのCRMオプション
管理できる顧客データ ・顧客ごとの属性、タグ、フォーム回答
・手元の台帳で管理していた顧客データ
・チャットの履歴やノート
配信・接客機能 ・ユーザーリストから対象を絞った配信
・回答、誕生日、タグ付与をきっかけにした自動配信
・チャットProオプションの機能
連携・利用条件 ・認証済みLINE公式アカウントと認証済みビジネスマネージャーの接続
・友だち数10万人未満
・Web版管理画面(PC)で利用
※対象外となる業種・アカウントあり
無料で使える範囲 CRMオプション自体は有料
※LINE公式アカウントの無料プランにも追加できる
有料プランの料金 月額5,000円(税別)
※チャットProオプション月額3,000円(税別)を含む
導入時の費用・サポート 任意の初期サポートは1回20,000円(税別)
※CRMオプション未購入者が、同オプションと同時に申し込む場合
公式サイト CRMオプションの機能・利用条件を確認する

CRMオプションは、LINE公式アカウントの管理画面で、顧客リストや回答フォームを扱いたい店舗におすすめです。フォームの回答を顧客ごとに保存し、タグ付けや自動配信につなげられるため、チャットを見返して手作業で分類する負担を減らせます。

チャットProオプションも料金に含まれるので、両方の月額料金を単純に加算する必要はありません。ただし、アカウントの認証やPCでの利用といった条件があるため、スマートフォンだけで運用したい場合は導入前に確認しておきましょう。

Lステップ|フォーム回答や行動に応じて配信を分ける

Lステップ|フォーム回答や行動に応じて配信を分ける

ツール名 Lステップ(エルステップ)
管理できる顧客データ ・回答フォームで集めた氏名・希望条件など
・顧客ごとのタグや任意の管理項目
・配信への反応、予約に関するデータ
配信・接客機能 ・シナリオ配信、条件別の配信
・回答に応じた自動アクション
・個別対応、予約に合わせたリマインド
連携・利用条件 LINE公式アカウントと接続して利用
※使える機能やスタッフ運用の条件はプランごとに異なる
無料で使える範囲 フリープランは月200通まで
※1社1アカウントまで
有料プランの料金 ・スタート:月額5,000円(税込)
・スタンダード:月額21,780円(税込)
・プロ:月額32,780円(税込)
導入時の費用・サポート ・初期費用0円
・プランに応じたサポートあり
※有料プランは課金後3回の課金を経て解約できる条件に注意
公式サイト Lステップの機能・料金を確認する

Lステップは、アンケートの回答や顧客の反応に合わせて、その後の案内を変えたい事業者におすすめです。顧客カルテのように項目を保存し、タグで分けた相手へシナリオ配信や個別の連絡を行えます。

一方、店舗のPOSやECにある購入履歴を使う場合は、そのデータをどのように取り込むかも確認が必要です。CSVによるデータの読み込み・書き出しには対応していますが、CSVでの更新と外部システムからの自動連携は分けて考えましょう。

L Message|予約・フォーム・チャットをまとめて運用

L Message|予約・フォーム・チャットをまとめて運用

ツール名 L Message(エルメ)
管理できる顧客データ ・氏名、電話番号、生年月日などの友だちデータ
・タグ、フォーム回答
・予約や商品購入に関するデータ
配信・接客機能 ・個別チャット、ステップ配信
・レッスン、サロン・面談、イベントの予約受付
・予約のリマインド、商品販売・決済連携
連携・利用条件 ・LINE公式アカウントと接続して利用
・iOS・Android向けの管理アプリあり
※予約枠やスタッフ管理などの上限はプランによる
無料で使える範囲 ・ツール側の配信は月1,000通まで
・フォームは3つまで
・チャット履歴の閲覧・検索は180日間
※LINE側の配信上限は別
有料プランの料金 ・スタンダード:月額10,780円(税込)
・プロ:月額33,000円(税込)
導入時の費用・サポート 初期費用0円
※決済連携を使う場合は決済サービスの契約・手数料を別途確認
公式サイト L Messageの機能・料金を確認する

L Messageは、顧客の希望をフォームで受け取り、そのまま予約受付や事前連絡まで行いたい事業者におすすめです。友だちごとに管理項目を設け、予約やタグと組み合わせてLINE上の対応を進められます。

無料プランでもフォームや予約機能を試せますが、作成数や使える機能には上限があります。また、有料プランの配信数制限なしという条件はL Message側のものであり、LINE公式アカウントの配信料金が不要になるわけではありません。

CRM PLUS on LINE|ShopifyのデータをLINE配信に活用

CRM PLUS on LINE|購買データを使ったLINE配信に対応する

ツール名 CRM PLUS on LINE
管理できる顧客データ ・Shopifyの顧客とLINEのID連携
・顧客タグや購入に関するデータ
・対応プランでの閲覧商品・カート離脱データ
配信・接客機能 ・Shopify Flowを使ったLINE配信の自動化
・顧客データを使った配信先の絞り込み
・対応プランでの閲覧商品・カート離脱リマインド
連携・利用条件 ・ShopifyとLINE公式アカウントを利用
・一部機能はShopify Plusや上位プランが対象
無料で使える範囲 FreeプランはID連携100人まで
※利用期間の制限なし
有料プランの料金 ・Entry:月額10米ドル
・Growth:月額30米ドル
・Standard:月額50米ドル
※上位プランあり
導入時の費用・サポート アプリ導入前の相談、初期設定、運用開始後の質問対応は無料
※個別の追加サービスは別途確認
公式サイト CRM PLUS on LINEの機能・料金を確認する

CRM PLUS on LINEは、Shopifyの顧客データを使ったメッセージ配信を行いたい事業者におすすめです。無料プランでもShopify Flowによる配信の自動化を利用できます。

比較するときは、ID連携人数の上限だけでなく、使いたいリマインド配信が含まれるプランまで見ておきましょう。閲覧商品とカート離脱のリマインドはStandard以上に掲載されており、無料プランですべての配信機能が使えるわけではありません。

Liny|複数部署での運用や既存システム連携を個別設計

Liny|複数部署での運用や既存システム連携を個別設計

ツール名 Liny(リニー)
管理できる顧客データ ・友だちの属性、タグ、フォーム回答
・任意の顧客管理項目
・個別連携した既存CRMなどの顧客データ
配信・接客機能 ・条件別のメッセージ配信
・シナリオ設計、予約・申込対応の自動化
・部署や拠点に合わせた複数人運用
連携・利用条件 LINE公式アカウントと接続して利用
※既存システムとの連携や権限設計は要件に合わせて相談
無料で使える範囲 無料利用の可否・条件は問い合わせ
有料プランの料金 運用規模に応じて見積もり
※LINE公式アカウントの料金は別途
導入時の費用・サポート ・初回のアカウント発行手数料
・要望に応じたカスタマイズ費用
・専任担当者による構築・運用支援
公式サイト Linyの機能・料金を確認する

Linyは、部署や拠点ごとに担当者を分け、既存の顧客管理システムともつなぎたい企業におすすめです。自社の業務に合わせた項目や権限を設計し、専任担当者の支援を受けながら運用できます。

Lステップのセルフ運用に対し、Linyは個別開発や専任支援を含む企業向けの運用を重視しています。料金は個別見積もりのため、月額利用料だけでなく、初期構築、システム連携、運用支援の作業範囲も揃えて比較しましょう。

LINEの顧客管理ツールはデータ・総費用・運用担当で選ぶ

LINEの顧客管理ツールを選ぶときは、機能一覧の比較に加えて、取り込みたいデータ、毎月の総費用、日々操作する担当者を揃えて確認するのがおすすめです。今あるECや予約台帳を置き換えるのか、それらとLINEをつなぐのかでも選び方が変わります。

ECの購入履歴・店舗の会員・予約データを区別する

Shopifyの購入履歴をLINEで使いたいなら、Lipifyのように、Shopifyの会員とLINEを紐付ける仕組みが必要です。店頭でも利用する場合は、レジで会員を識別する方法と、店頭の購入を会員に記録する方法まで確認しましょう。

Shopifyと実店舗の会員管理をつなぐ場合は、次のような連携方法があります。

LipifyでShopify・LINE・実店舗の会員をつなぐ仕組み

Shopify POSを例に、ECと実店舗で会員を識別する仕組みです。予約システムとの連携を示すものではありません。

予約を受け付けたいだけなら、ECやPOSの連携が先に必要になるわけではありません。予約枠、担当スタッフ、事前の質問、予約前日の連絡など、今の受付業務に必要な機能を書き出すと、使わない機能のために上位プランへ変更するのを避けられます。

ECと店舗の顧客管理をまとめたい場合は、Lipifyの機能を確認し、現在の販売環境に合う連携方法を相談してみましょう。Shopifyを利用していない事業者は、汎用のフォーム・予約機能や既存CRMとの連携を先に比較するのがおすすめです。

ツール利用料とLINE公式アカウントの配信料金を合計する

LINEの顧客管理ツールでは、ツール側の料金とは別に、LINE公式アカウント側の配信料金が発生する場合があります。顧客管理機能の料金と、メッセージを送る料金は分けて見積もりましょう。

LINE公式アカウントのプラン 月額固定費 月額料金に含まれる配信通数
コミュニケーション 0円 200通
※追加配信は不可
ライト 5,000円(税別) 5,000通
※追加配信は不可
スタンダード 15,000円(税別) 30,000通
※追加配信は従量課金

たとえば、100人に月2回の一斉配信を行うと、計200通です。配信先が200人に増えて同じ頻度で送るなら400通となり、LINE側の無料枠を超えます。LINEチャットの送受信など、通数に数えない機能もあるため、一斉配信と個別の返信を同じ条件で計算しないようにしましょう。

予算には、初期設定、会員フォームの作成、外部アプリ、運用支援の費用も含めるのがおすすめです。とくに「友だち数」「ID連携数」「Shopifyの顧客数」は別の人数なので、どれが課金対象かを揃えて比較しましょう。

担当者の権限と履歴の保存・書き出しを確認する

複数人で顧客対応を行う場合は、誰が返信できるか、誰が配信条件や顧客データを変更できるかを分けて確認しましょう。スタッフの追加が有料か、店舗単位で閲覧範囲を分けられるかも見積もり時に伝えると、導入後の追加費用を把握できます。

接客履歴を長く残したい場合は、保存期間と書き出せる項目も確認が必要です。顧客の登録時には利用目的を伝え、必要な項目に絞って収集する運用をおすすめします。ツールを解約・変更するときに、顧客ID、タグ、フォーム回答をどう引き継ぐかも先に決めておきましょう。

LINEの顧客管理で購入履歴を使うためのID連携と更新ルール

LINEの顧客管理で購入履歴を使うには、LINEの友だちと、EC・店舗のどの会員が同じ人なのかを紐付ける必要があります。友だちを増やす施策と、会員のデータを配信に使う準備は別々に考えましょう。

友だち追加だけで会員や購入履歴が紐付くわけではない

LINEの友だち追加と、ECサイトの会員登録・ID連携は別の操作です。Shopifyなどの会員データを利用するには、さらに会員とLINEのアカウントを紐付ける処理が必要になります。表示名だけで同じ人と判断せず、ログインや登録フォームを通したID連携を利用しましょう。

LINEの友だちとShopifyの顧客をID連携する前後の違い

LINEへの友だち追加と、Shopifyの会員を紐付けるID連携は別の操作です。

Lipifyでは、オンラインストアのマイページや購入完了ページからのID連携に加え、対応プランで店頭会員登録や会員バーコードの表示を扱えます。ECで登録する人と、店頭で初めて登録する人の両方を想定し、それぞれの手順を確認するのがおすすめです。

LINE内で会員登録を完結させるフォームを使う場合は、構築費や入力項目も含めて相談できます。Lipifyの導入相談では、既存会員の登録方法と店頭での案内方法を共有すると、ID連携を促す場所まで具体化できます。

購入・返品・配信停止が反映されるまでをテストする

導入テストでは、注文が連携先に表示されることだけでなく、購入後に顧客の状態が変わったとき、配信先も正しく変わるかまで確かめましょう。次のようなテスト項目を用意すると、案内の行き違いを減らせます。

テストする操作 確認するデータ・動作
会員登録とID連携 ・同じ人の会員が重複していないか
・LINEのアカウントと正しい会員IDが紐付いているか
EC・店頭での購入 ・購入した商品、日時、金額が想定どおり反映されるか
・購入後の配信が重複しないか
取消・返品 ・注文や顧客タグが更新されるか
・取消済みの商品を前提にした案内が残らないか
連携解除・配信停止 ・解除や停止後にどのデータが残るか
・送信対象から除外されるタイミングが適切か

上の表は導入時に確認したいテスト項目であり、すべてのツールが全項目の自動処理に対応するという意味ではありません。連携方向、更新のタイミング、手動で修正する取引を、ツール提供会社とすり合わせておきましょう。

運用開始後は、友だちの総数だけでなく、ID連携を終えた人数や、そのうち購入履歴まで使える人数も追うのがおすすめです。配信できる会員が増えているかを見ると、広告・店頭案内・会員登録フォームのどこを改善すべきか考えやすくなります。

LINEの顧客管理にLipifyを活用した導入事例・口コミ

LINEの顧客管理でLipifyを使った企業では、会員登録の手間を減らしたり、店頭の接客をLINEでの個別案内につなげたりしています。ここでは、利用したサービスと、標準機能・個別改修の違いが分かる事例を紹介します。

Brillar|Shopify POSとLipifyで店頭接客の続きをLINEへ

2024年2月に公開した取材では、ジュエリーブランドのBrillarが、Shopify、Shopify POS、LINE公式アカウント、Lipifyを組み合わせた運用を紹介しています。導入前は、Shopifyに蓄積した顧客データとLINEの友だちが紐付いておらず、過去のお客様へ個別にアプローチしにくいことが課題でした。

導入後は、店頭でQRコードからLINE登録を案内し、Shopify POSで会員バーコードを読み取って顧客データを蓄積。接客したスタッフが、検討中の商品画像やリングサイズの案内を個別のカルーセルで送る運用を行っています。自宅で検討したお客様が、LINEのリンクからオンラインストアで購入する流れにもつながっています。

LINEの個別チャットは、購入後のメンテナンス案内にも使われています。単に全員へ同じ告知を送るのではなく、店頭で話した商品や購入後に必要な案内を、そのお客様に届けている事例です。

2024年1月30日のShopify App Storeの口コミでは、商品数が多い店舗向けにLipify内の商品検索などをカスタマイズし、店頭スタッフの使いやすさが向上したと評価しています。商品検索の調整は個別対応を含む事例であり、すべての契約に同じ改修が含まれるわけではありません。

店頭で接客したお客様とLINEで関係を続けたい場合は、Lipifyで使える会員登録・POS連携・個別チャットを確認してみましょう。

CHIKAKO YAJIMA|Lipifyの登録フォーム改修で入力作業を削減

CHIKAKO YAJIMAは、ShopifyとLipifyを利用しています。2024年11月18日の口コミでは、Lipifyの導入でお客様の会員登録がスムーズになり、登録フォームの改修によって、手動だった顧客データの登録を自動化できたと評価しています。

サポート担当者の迅速な対応も評価していますが、作業時間の削減率や売上の増加額は口コミに記載されていません。POSレジの種類も特定できないため、Shopify POSやスマレジの導入成果としては扱わず、会員登録と顧客データ入力を改善した事例として参考にしましょう。

会員登録後にスタッフが別の台帳へ転記している場合は、必要な項目をどこへ保存するかを整理したうえで、Lipifyでの登録フォーム作成・改修を相談する方法があります。

LINEの顧客管理ツールを導入する手順

LINEの顧客管理ツールは、アカウントを接続するだけで日々の運用まで完成するわけではありません。登録する項目と配信対象を決め、少人数でテストしてから広げる順番がおすすめです。

LINEの顧客管理を始める5つの手順
  1. 購入後フォロー、予約管理、問い合わせ対応など、最初に改善する業務を決める
  2. 会員ID、連絡先、希望商品、予約日時など、保存する項目と入力方法を決める
  3. LINE公式アカウントとツールの利用条件を確認し、管理者権限を準備する
  4. 案内に沿って接続し、フォーム、ID連携、タグ、配信条件を設定する
  5. 登録・購入・取消・配信を少人数で試し、担当者と更新ルールを決めて運用を始める

最初からすべての顧客に多くの項目を入力してもらうより、利用目的に必要な項目から始めるのがおすすめです。来店時の案内で会員登録を促すなら、スタッフの説明と、お客様がスマートフォンで操作する画面の両方を試しておきましょう。

Shopifyの会員とLINEをつなぐ場合は、LipifyでオンラインストアからのID連携と、店頭での会員登録を組み合わせられます。現在の会員データをどう引き継ぐか、初期設定を誰が担当するかまで、導入前に相談しておくと運用開始後の作業を分担できます。

LINEの顧客管理ツールでよくある質問

LINEの顧客管理ツールを選ぶ際に迷いやすい、個人用LINEとの違い、スマートフォンでの操作、既存データの引き継ぎを整理します。

個人用LINEでも顧客管理はできますか?

個人用LINEでも連絡は取れますが、この記事で紹介した顧客管理ツールはLINE公式アカウントと接続して使います。フォーム回答の保存、条件別の配信、複数スタッフでの運用まで行いたい場合は、個人用LINEの連絡先とは分けて、公式アカウントで管理する方法がおすすめです。

スマートフォンだけで顧客管理できますか?

対応状況は、使うツールと操作によって異なります。たとえばL MessageにはiOS・Android向けの管理アプリがあります。一方、LINE公式アカウントのCRMオプションは、現時点ではPCのWeb版管理画面に限られるため、スマートフォンだけでの運用には向きません。

スタッフが日常的に使うチャット画面と、配信条件を設定する管理画面を分けて確かめましょう。スマートフォンで返信できても、初期設定や大量のデータ編集まで同じ操作で行えるとは限りません。

Excelの顧客リストや既存の友だちは引き継げますか?

顧客データを取り込めるツールはあります。LステップはCSVの読み込み・書き出しに対応し、LINE公式アカウントのCRMオプションでは手元の台帳などで管理していた顧客データをユーザーリストにまとめられます。

ただし、顧客リストの取り込みと、LINEの友だちへの紐付けは別の作業です。氏名だけで照合せず、会員IDや確認済みの連絡先をどう扱うか、既存のタグや回答履歴を移せるかを確認してから移行しましょう。

まとめ|LINEの顧客管理ツールは使いたいデータから選ぼう

LINEの顧客管理は、少人数とのやり取りなら公式アカウントのタグ・ノートから始められます。フォーム回答や購入履歴を配信に使いたい場合は、無料条件だけでなく、取り込めるデータと運用方法が合うツールを選びましょう。

ShopifyでECを運営し、店舗とオンラインの会員をLINEでつなぎたいなら、Lipifyがおすすめです。Lipifyの機能・料金を確認し、導入方法を相談するときは、利用中のEC・POSレジ、会員数、購入後に送りたい案内を共有しておくと、必要な設定と費用を具体化できます。