Shopifyのランキング機能とは?導入する目的とメリット・デメリット、活用ポイントまで解説

  • 2024.05.05

この記事で得られること

Shopifyのランキング機能の概要がわかる

ランキング機能のメリット・デメリットがわかる

おすすめのShopifyランキングアプリがわかる

多くのECサイトではランキング機能が利用されており、商品をさまざまな角度からランキング表示することにより、ユーザーの購買意欲を刺激しています。Shopify(ショピファイ)で構築するECサイトにおいても同様の機能が備わっているので、マーケティングにぜひ活用していただきたい機能の一つです。 この記事では、そんなShopifyにおいてランキング機能を導入する目的やメリット・デメリット、さらに導入方法と活用ポイントをご紹介します。おすすめランキングアプリもご紹介するので、ECサイトの売り上げアップを目指している方はぜひ参考にしてみてください。

Shopifyにランキング機能を導入する目的

Shopifyにランキング機能を導入する目的は大きく分けて2つあります。

1つはECサイトを利用するユーザーに対して、商品コンテンツをわかりやすく整理することです。オンラインショッピングの性質として、「使いにくいECサイト」ではユーザーの離脱を招く傾向にあります。よほどブランド力の高いECサイトでない限り、商品コンテンツがわかりやすく整理されていないとユーザーは使いにくさを感じ、即座に離脱してしまうでしょう。

ランキング機能を導入することにより、販売点数や売り上げ金額などに応じて商品コンテンツを整理できるため、従来よりも「使いやすいECサイト」とユーザーに感じてもらえます。

もう1つの目的とは、ECサイト上におけるユーザーの心理的欲求を満たすことです。実は、ECサイトにランキング機能を搭載するだけで、ユーザーの「知りたい」「安心したい」といった心理的欲求を満たすことができます。これについては次章の「Shopifyにランキング機能を導入するメリット」で詳しく解説しますので、続けて参考にしてみてください。

Shopifyにランキング機能を導入するメリット

それでは、Shopifyにランキング機能を導入するメリットを4つご紹介します。

1. 安心感を与え購入を後押し

Shopifyで構築したECサイトにランキング機能を導入することで、ユーザーの「安心したい」という気持ちを満たすことができます。ECサイトは商品を実際に手にして見ることができないため、ユーザーは商品コンテンツや口コミなどさまざまな情報を参考に、価値ある商品かを判断しています。

要するに、ECサイトを利用するユーザーは多からず不安を抱えているのです。ランキング機能の導入により、「一番売れている」「他の人も評価している」といった情報を生み出し、ユーザーに安心感を与えて購入を後押しできるようになります。

2. 新しい商品との出会いを提供

ECサイトはユーザーが自ら商品を探さなければ新しい商品に出会うことはできません。これは実店舗と大きな違いであり、ECサイトでユーザーと新しい商品の出会いを阻害する要因です。

一方で、ECサイトにランキング機能があれば、商品コンテンツや購入カートの中でランキングを表示でき、ユーザーが自ら行動しなくても新しい商品との出会いを提供できます。ユーザーはECサイトを利用する上でのストレスが軽減し、「使いやすいECサイト」として認識してもらえます。また、ユーザーに新しい提案を自動的に行えるので、売り上げアップにも貢献します。

ユーザーと新しい商品との出会いを提供するために、LINE公式アカウントを活用した商品レコメンドもおすすめです。ShopifyとLINEを連携することにより、ユーザーセグメントごとにメッセージを配信したり、個別チャットで商品購入を促したりすることも可能です。

詳しくは『Shopify×LINE連携アプリ「Lipify(リピファイ)」を活用したCRM施策でリピーター増加!』をご確認ください。

3. 期間ごとのトレンドを反映

Shopifyで構築したECサイトにランキング機能を導入すると、期間ごとのトレンドを反映して商品ランキングを表示できるようになります。たとえば「過去1週間の売れ筋」や「過去1ヶ月の売れ筋」と商品ランキングを表示できるため、より柔軟に商品を提案できます。

期間ごとのトレンドを反映するのは、アパレルなどトレンド性の強いECサイトにおいては必須機能です。また、食品ECサイトでも季節性が重視されることがあるので、さまざまなECサイトで有効活用することができます。

4. ユーザーの商品検索性を向上

ランキング機能はユーザーがECサイトを利用する上での商品検索性を向上し、ECサイトのユーザビリティを高められる機能です。こうした細かい視点まで使いやすさを追求することで、「UX(ユーザー体験)」を高められます。

UX向上は昨今のECサイトにとって欠かせない取り組みの一つです。前述のように、「使いにくいECサイト」と判断されるとユーザーは即座に離脱します。一方でUX向上を目指し、ユーザーにとっての利便性を高められればECサイト全体の評価が上がり、離脱を防止できます。

ECサイトの表示速度や商品カートの使いやすさだけでなく、ランキング機能で商品検索性を向上し、UX改善に取り組んでみましょう。

Shopifyにランキング機能を導入するデメリット

Shopifyにランキング機能を導入するとさまざまなメリットがありますが、デメリットもあります。デメリットも把握した上でランキング機能の活用について考えてみてください。

1. 売れ筋商品が固定化される

Shopifyで構築したECサイトにランキング機能を導入すると、ユーザーの心理的欲求を満たせたり、検索性向上によりUXを改善できたりします。その一方で、売れ筋商品の入れ替わりが少ないECサイトでは表示される商品が固定化され、他の商品の売れ行きが低迷してしまうリスクもあります。

このリスクを解消するために欠かせないのが、ランキング基準を自由に設定できる機能です。Shopifyの標準機能ではランキング基準の自由度が低いので、別途アプリを導入するかプログラムを開発することで対応できます。

たとえば、Shopifyアプリの「ランクキング」はさまざまなランキング基準を設定できるため、売れ筋商品の固定化を防ぐことが可能です。

2. ユーザーの選択肢が狭くなる

ランキング基準の自由度が低いランキング機能は、ユーザーの選択肢も狭くなってしまいます。たとえば、単に1〜10位の商品が表示されるようなランキング機能では、ユーザーの選択肢はかなり狭くなってしまいます。これにより、売れ筋商品の固定化を加速させる原因になりかねません。

そこで、ユーザーが自由に商品検索できるようなランキング機能が必要です。Shopifyアプリの「ランクキング」なら、オリジナルのフィルター機能を搭載して、ユーザー自身が商品の絞り込み検索ができるようになります。運営者は「どういった商品ランキングを見せればいいのか」と悩む必要がなく、ユーザーの選択肢を広げられます。

3. 機能導入に手間がかかる

Shopifyで構築したECサイトにランキング機能を導入するには、手間がかかるのが大きなデメリットです。また、高度なランキング機能を導入するためには多額のコストも必要になるので、手間・コストの面からランキング機能の導入を断念するケースもあります。

そこで、Shopifyアプリの「ランクキング」がおすすめです。ランクキングはアプリをインストールするだけで導入でき、サブスクリプションタイプのShopifyアプリなので低コストな月額料金で利用できます。

<ランクキングの料金プラン>

開発ストアスタンダードプロプロプラス
月払い無料11.90ドル15.90ドル33.90ドル
年払い無料128ドル※10%お得171ドル※10%お得357ドル※12%お得
商品登録数1,0004002,00010,000
機能開発ストア向けのプラン全機能利用可能日付指定週、月、シーズン、年指定売上または販売個数の指定フィルター機能(2妻で)スタンダードの全ての機能フィルター機能(8つまで)特定の日程指定プロと同様の機能

https://apps.shopify.com/rank-king-best-sellers

年払いで利用すると10〜12%OFFで利用できるので、ランキング機能導入にかかる手間とコストを大幅に削減できます。

Shopifyでランキング機能を導入する方法

Shopifyでランキング機能を導入する方法は3つあります。Shopifyの標準機能を使う方法、Shopifyアプリをインストールする方法、ソースコードを編集する方法です。それぞれの特徴を解説します。

Shopifyの標準機能を使う

Shopifyには標準機能としてランキング機能が備わっています。「コレクション」と呼ばれる機能であり、コレクションにて並び替え方法を「ベストセラー」に変更することで売れ筋順に商品を並べ替えられる機能です。

ただし、Shopifyの標準機能はランキング基準の自由度が低い上に、ランキングがどのように集計されているかわかりません。そのため意図しない商品がランキングに表示されることもあり、扱いに多少の問題があります。

「ランキングのようなものが表示されればいい」と考えている方の場合は、手間・コストがかからないのでShopifyの標準機能がおすすめです。

Shopifyアプリをインストールする

ランキング表示に対応したShopifyアプリをインストールすることで、ECサイトにランキング機能を気軽に導入できます。導入方法はいたって簡単で、Shopifyアプリストアから必要なアプリをインストールし、初期設定を行うだけです。

前述のように、「ランクキング」なら手間なく低コストでランキング機能をECサイトに導入できます。

ソースコードを編集する

Shopifyのソースコードを編集すれば、ランキング機能を独自に導入することも可能です。ただし、いわゆるプログラミングが必要なので高い技術力と、Shopifyのプログラムに対する知識が必要です。

外注によりソースコードを編集することもできますが、コストが高額になり、なおかつ特定の外注先に依存してしまうケースが多いので注意してください。

Shopifyにランキング機能を活用するポイント

最後に、Shopifyにランキング機能を活用するポイントを3つご紹介します。各ポイントを押さえて効果の高いランキング機能活用を目指してみてください。

ランキングの基準を明確にする

まずは、「どの視点でランキングを表示させたいか」といったランキング基準を明確にしましょう。そのためには、ECサイトのターゲットを明確にした上で、ターゲットの購買行動や心理などを深掘りする必要があります。

一般的なランキング基準

  • 販売金額
    利益率の高い商品をランキング表示させられる
  • 販売個数
    ユーザーに選ばれやすい商品をランキング表示させられる
  • 販売注文数
    販売金額・販売個数とも異なる商品をランキングに表示させられる

明確なランキング基準があると、「ターゲットに刺さるECサイト」を作りやすいのでおすすめの取り組みです。ターゲット情報を整理した上で、ペルソナやカスタマージャーニーマップなどのツールを活用し、「ターゲットは何を求めているのか」を考えてみましょう。

期間ごとのランキングを表示する

続いて、期間ごとにランキングを表示する機能が欠かせません。ECサイトを利用するユーザーは多からず不安を抱えており、それはECサイトに表示される商品コンテンツに疑問を生じさせます。

たとえば、ECサイト内の商品ランキングを見て「本当に公正なランキングなのか」と疑うユーザーが少なくないのです。そこで、期間ごとにランキングを表示したり、その他のフィルターを用意することでユーザーがECサイトに対して抱えている不安感を和らげる効果があります。

そのため、期間ごとやフィルターを設定してランキングを表示できるようなアプリまたはプログラムを導入しましょう。

ランキングの視認性を考える

3つ目の活用ポイントとして、ECサイト内で表示される商品ランキングの視認性を高めることに努めましょう。せっかく表示したランキングもユーザーにとって見にくいものだった場合、それが原因となってECサイトを離脱する可能性があります。

つまりランキングはただ表示するのではなく、ユーザーの視認性を十分確保した上で表示することが重要です。ソースコードを編集してランキング機能を導入する場合は、視認性の高いデザインが難しいため特に注意してください。

まとめ

この記事では、Shopifyにおいてランキング機能を導入する目的やメリット・デメリット、さらに導入方法と活用ポイントをご紹介しました。Shopifyで構築したECサイトにランキング機能を導入することで、売り上げアップに大きく貢献する可能性があります。

まずはShopifyに標準機能として備わっているランキング機能を利用してみて、必要に応じてShopifyアプリやソースコード編集を検討してみてください。

Shopifyにランキング機能を入れるなら「ランクキング」

記事中で何度か紹介した「ランクキング」は、Shopifyで構築したストアに素早くインストールできるランキング表示アプリです。Shopifyの標準機能と同じくらいシンプルな使いやすさで、さらに細かいランキング基準の指定によってランキング表示の自由度を高められます。

ユーザー自身がフィルターを利用してさまざまな形でランキングを表示できるため、UX向上に貢献します。また、デザイン性の高いランキング表示でユーザーの視認性も高められるので、ECサイトの売り上げアップを目指したいという方はぜひ導入をご検討ください。

https://apps.shopify.com/rank-king-best-sellers