Shopifyに必要な機能一覧(フロントエンド)
まずは、Shopifyに必要な機能の中でユーザーの利便性を高めるためのフロントエンド機能をご紹介します。それぞれ導入によりどういった効果があるのかを整理していきましょう。
商品検索
Shopifyのフロントエンドとしてまず欠かせないのが「商品検索」です。ちなみに、単にキーワードを入力する商品検索ではなく、さまざまなフィルターによって商品検索性を高めるような機能が欠かせません。
ユーザーがECサイト内で目的の商品を探すにあたって、キーワード検索だけでは十分な機能を提供できない可能性があります。商品のカテゴリ、価格、色、サイズなどさまざまなフィルターで検索できる機能があれば、商品検索性が高まりECサイトにおけるUX(ユーザー体験)を向上できます。
ランキング表示
続いて重要なフロントエンドが「ランキング表示」です。Shopifyには「コレクション」と呼ばれる機能があり、独自のルールに従って商品を表示できます。ただし、この機能ではランキング基準の設定自由度が低く、Shopifyが独自に定めた基準でしか商品を表示できません。
そこでおすすめしたいのが、Shopifyアプリの「ランクキング」です。ランクキングは運営者独自のランキング基準で商品を表示でき、さらにユーザー自身もフィルターを使って商品ランキングを表示できます。
Shopifyにランキング表示を搭載することでユーザーに安心感を与え、商品購入を後押しする要因になります。ランクキングならさらに運営者とユーザー両方の利便性を高められるので、ランキング表示機能を導入する際におすすめです。
また、サブスクリプション型であり月々定額で利用でき、ランキング表示用のプログラム開発を外注するよりも圧倒的低コストで利用できるのもランクキングのメリットです。
関連記事:Shopifyのランキングアプリおすすめ4選!導入メリットも解説
ギフト
ギフト対応は贈り物の需要を取り込むのに重要な機能です。最近ではラッピングされた品物を送る他、eギフトと呼ばれるLINEやSNSのDMでギフトを送ることができるサービスなど、より手軽にプレゼントを贈ることができるアプリが登場しています。
ここでは日本におけるギフトアプリNo.1と言われる『All in gift』をご紹介します。熨斗やラッピングのオプション、複数配送(マルチシップ)、カタログギフトにも対応したギフトアプリの決定版です。もちろんeギフトにも対応しており、送り先の住所がわからない場合にもちゃんとギフト需要を取り込むことが可能です。
詳細はAll in gilfのサービスページかAll in giftのAppストアからご確認ください。
レコメンド表示
レコメンド表示とは、ECサイト内で商品を閲覧したり購入したりしているユーザーに、他の商品をおすすめする機能です。ランキング表示と異なる点は、レコメンド表示機能がECサイト内でのユーザー行動を解析し、購入される可能性の高い商品を自動的におすすめしてくれるという点です。
たとえば、商品Aを購入したユーザーに対して同時購入される可能性の高い商品Bをおすすめすることで、ユーザー単価のアップに貢献できます。あるいは、まったく違ったジャンルの商品をおすすめし、ユーザーと新しい商品の出会いを演出することも可能です。
お気に入り追加
ECサイト内で気になった商品をお気に入りに追加できる機能があると、ユーザーの利便性が大幅にアップします。「今は買わないけど検討したい」という商品をお気に入りに追加する機能があれば、ユーザーの離脱を防ぐきっかけにもなるでしょう。
また、お気に入り追加機能を使用するにはユーザー登録をする必要のあるECサイトも多く、この機能をフックとして会員を増やすECサイトも少なくありません。さらに、お気に入りに追加した商品をフィルターで整理できるような機能があると、UXが一層向上します。
レビュー
レビュー(口コミ)機能は、商品の信頼性を高めるために欠かせないフロントエンドです。ECサイトの性質として、ユーザーは商品を実際に手に取ったり見たりできません。そのため、多くのユーザーは商品購入に対して多からず不安を抱えています。
そうしたユーザーは必ず商品のレビューをチェックし、過去に商品を購入した人々がどのような意見を持っているのかが気になっています。したがって、レビュー機能があると商品の信頼性を高め、ユーザーの不安を取り除くきっかけになるでしょう。
ただし、商品に対して悪いレビューが寄せられることもあるので、悪いレビューに対する対応方法を事前に定めておくことが大切です。
お問い合わせ
ECサイト内に、運営者に直接問い合わせられる機能があるとUXを向上できます。商品に対するちょっとした疑問から不安など、ユーザーが運営者に問い合わせたいことは多岐に渡ります。
お問い合わせの一つ一つに対応するのは骨の折れる作業かもしれませんが、ユーザーの信頼を獲得するには欠かせません。また、ECサイト内のわかりやすい場所に、使いやすいお問い合わせフォームを設置することが重要です。
競合が多く差別化が難しい商品を扱っているECサイトの場合は、そうしたユーザーサポートの面に力を入れることで競合との差別化を図れるようになります。
よくある質問
よくある質問もユーザーサポートの一つであり、ECサイトのUXを向上するために欠かせません。ただし、よくある質問を設置する場合は「質問の探しやすさ」を重視しなければ、逆にUXを損ねることになるので注意してください。
ユーザーは、自分が求めている質問への回答に最短で辿り着くことを望んでいます。理想としては数クリック(タップ)でユーザーが求めている回答を表示できるように、よくある質問の構成やデザインを考えることです。
一見すると売り上げに関係のない要素ですが、細かい点でユーザー視点を意識しているECサイトは信頼性が上がり、結果として売り上げアップにつながります。
チャット
近年多くのECサイトで導入されているのがチャット機能です。チャットには自動応答される「AIチャット」と、スタッフが直接対応する「リアルタイムチャット」の2種類があります。
AIチャットはユーザー対応を自動化できますが、すべての疑問・質問に回答できるわけではありません。結果としてユーザーの答えが見つからず、UXを向上できないケースは多々あります。そのためAIチャットを導入する場合は、質問・回答をどのように設計するかが重要です。
リアルタイムチャットや手間とコストはかかりますが、ユーザーの疑問・質問に対して的確に答えられるのがメリットです。また、スタッフの対応の良さを伝えることもできるため、ECサイトの信頼性アップにつながります。
ポイントシステム
商品の購入によってポイントを獲得できるシステムを搭載することで、ECサイトの価値を高められます。ユーザーは貯まったポイントを商品購入代金に充てたり、クーポンを獲得できたりするため、リピーター施策としても有効的です。
また、商品購入代金に応じてポイント付与だけでなく、購入した商品のレビューを投稿することでポイントを獲得できるシステムを取り入れると、商品に対するレビューが集まりやすい仕組みを作ることもできます。
ソーシャルログイン
ソーシャルログインとは、GoogleやSNSのアカウントを使ってECサイトにログインできる機能です。ソーシャルログインを搭載しているとユーザーの会員情報を入力する手間が省けるので、会員登録時の離脱を防ぐことができます。
また、ログインするサービスによってはユーザーの詳しい情報を得られるため、蓄積した会員データをさまざまなマーケティング施策に利用できるのも大きなメリットです。
「ログインできない」といった問い合わせが減り、セキュリティ対策はGoogleやSNSが実施しているためセキュリティコストを下げられるのもメリットだと言えます。
Shopifyに必要な機能一覧(バックエンド)
続いて、Shopifyに必要な機能の中で運営効率化やマーケティング促進に欠かせないバックエンド機能をご紹介します。フロントエンドと同じく、それぞれの特徴を整理していきましょう。
LINE連携
Shopifyで構築したECサイトを始め、さまざまなECサイトや実店舗で浸透しているのがLINEを活用したマーケティングです。LINEは日本で最も広く利用されているSNSであり、LINE公式アカウントを友だち追加しているユーザーは商品のリピート率が高いというデータがあります。
上グラフはリピート購入率と100人当たりの購入金額を、友だち(ターゲットリーチ)とLINE公式アカウントを追加していないユーザー(非ターゲットリーチ)とで比較したものです。リピート購入率も100人あたりの購入金額も、どちらもターゲットリーチが非ターゲットリーチを大きく上回っています。
このデータからもわかるように、Shopifyで構築したECサイトをLINEと連携し、友だち追加を促進したりLINE上でユーザーとのコミュニケーションを促進すれば、さまざまなマーケティングを促進できます。
ShopifyとLINEを連携したマーケティングに興味がある方は、以下の事例をぜひご覧ください。
関連記事:Shopify×LINEの連携でお客様もスタッフも利便性を向上|Brillar(ブリジャール)【事例インタビュー】
配送日管理
配送日管理とは、Shopifyで構築したECサイトにおいて商品を配送して欲しい日時をユーザーが指定できる昨日のことです。たとえばShopifyアプリの「配送マネージャー」は、ECサイト上で配送日時指定機能を実装でき、ヤマト運輸・佐川急便・日本郵便の配送伝票作成に対応しています。
そのため、ユーザーのECサイトの利便性を高められるだけでなく、運営効率化にも欠かせない機能を簡単に導入できるShopifyアプリです。お試しとして利用できる無料プランも提供しているので、配送日管理による運営効率化をぜひ体験してみてください。
物流効率化
物流効率化とは商品の納入、在庫、配送といった業務を管理するためのサービスです。運営リソースが限られているECサイトの場合、物流効率化サービスを導入することで物流業務全般をアウトソーシングすることができます。
多額のコストはかかりますが、物流業務の一切をアウトソーシングできるため、少ない運営リソースでもECサイトを効率化できうrのが大きなメリットです。運営者は物流にノータッチでストア運営に集中できるため、少数チームでShopifyストアを運営している場合にもおすすめです。
販売・在庫管理
販売・在庫管理はShopifyにおける商品の流れを管理できる機能です。また、高度な機能を備えた販売・在庫管理は在庫数に閾値を設定して、在庫が一定数まで減ると運営者に通知してくれる機能もあります。
販売データ、在庫データを分析すればECサイトのトレンドを発見したり、適正在庫を保つための需要予測も可能です。
予約販売
予約販売とは、発売日前の商品を事前に販売できたり、特定のユーザーにだけ商品を販売できたりする機能です。たとえば、LINE公式アカウントを友だち追加してくれたユーザー、またはLINEのID連携が完了しているユーザーに向けて限定販売を行うなどして、マーケティング促進に活用できます。
予約販売を利用することでECサイトの価値を高め、さらに限定販売まで行えば「私しか購入できない」「私だけがお得に買える」といった限定感を演出できます。
また、予約販売はSohpifyとLINEを連携した際に、LINE公式アカウントの友だちを増やす施策としても有効です。LINを活用したマーケティングにご興味がある方は、『LINE公式アカウントの友だちを最速で増やす13の方法』もご確認ください。
クーポン配信
多くのECサイトは「3,000円(税込)以上の商品ご購入で5%OFF」といったクーポンを配布し、リピーター獲得に向けた取り組みを行っています。そのため、近年では「クーポンありき」でECサイトを利用するユーザーが増えています、
そうした競合に対抗するためには、やはりクーポン配信が欠かせません。ただし、ユーザー登録やLINE友だち追加などクーポン獲得のための条件を提示することで、より多くのユーザーを獲得するための施策が欠かせません。
SEO・アクセス解析
SEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略であり、Googleなどの検索エンジンにおいてECサイトを上位表示させるための対策を意味します。また、アクセス解析はSEOをサポートするために、ECサイトのアクセス状況を解析する機能です。
このSEO・アクセス解析機能をShopifyに搭載することで、Googleなどの検索エンジンに表示されやすいECサイトを作るためのサポートが行えます。近年ではSNSマーケティングが主流になりつつありますが、Googleなどの検索エンジンからのサイト流入は多く、まだまだ無視できないのが現状です。そのため、SEO・アクセス解析機能を導入し、検索エンジンからの流入を強化することが欠かせません。
まとめ
この記事では、Shopifyに必要な機能をフロントエンドとバックエンドに分けてご紹介しました。すべての機能を備えているのが理想的ではありますが、限られた運営リソースを有効活用するためには各種機能に優先順位をつけた上で、適宜導入していくのがおすすめです。
まずはECサイトに何が足りないのか、あるいは何を実現したいのかを整理した上で、Shopifyで導入する機能について熟考してみましょう。
Shopifyにランキング機能を入れるなら「ランクキング」
記事中でご紹介した「ランクキング」は、Shopifyで構築したストアに素早くインストールできるランキング表示アプリです。Shopifyの標準機能と同じくらいシンプルな使いやすさで、さらに細かいランキング基準の指定によってランキング表示の自由度を高められます。
ユーザー自身がフィルターを利用してさまざまな形でランキングを表示できるため、UX向上に貢献します。また、デザイン性の高いランキング表示でユーザーの視認性も高められるので、ECサイトの売り上げアップを目指したいという方はぜひ導入をご検討ください。