Shopify構築

Shopify Partner(パートナー)とは?概要や依頼すべきケースまで解説

Shopify Partner(パートナー)とは?

Shopifyパートナーとは、Shopifyを使ったオンラインストアの構築、テーマやアプリケーションの開発における、Shopify公認の専門家のことです(個人か法人かを問わず)。

Shopifyは世界中で急成長しているオンラインストア構築サービスであり、国内における累計店舗数は、2023年第2四半期の時点で約2万9,000店にのぼっています(Store Leads社の調査より)。

Shopifyのサポートチームが世界中のオンラインストア運営社をサポートするのは、現実的に不可能です。そこで、Shopifyパートナープログラムを用意することで、一般企業や個人がパートナーとして登録し、オンラインストア運営社をサポートできる仕組みを作りました。

Shopify Partner(パートナー)ができること

Shopifyパートナーができることは、大きくわけて4つあります。

  • Shopifyストアの構築
  • ShopifyアプリやAPIの開発
  • Shopifyテーマのデザイン
  • Shopifyアカデミーの受講

それでは、一つずつ解説します。

Shopifyストアの構築

Shopifyを使ったオンラインストアの構築は、テンプレートを利用すれば初心者でも難しくありません。しかし、オリジナリティの高いオンラインストアを構築する場合、専門的な知識・スキルが必要です。そこでShopifyパートナーは、顧客に代わってShopifyストアの構築ができます。

ShopifyアプリやAPIの開発

Shopifyアプリとは、Shopifyストアに追加できるアプリ(機能)のことです。Shopifyパートナーは独自のアプリを開発し、アプリストアに公開してそこから収益を得たり、顧客の要望に応じてShopifyアプリを独自開発したりできます。

また、Shopifyが提供しているさまざまなAPI(Application Program Interface)を使い、開発効率を高めながら信頼性のあるShopifyアプリを開発できます。

Shopifyテーマのデザイン

Shopifyテーマとは、オンラインストアにワンクリックで適用可能なデザインのことです。Shopifyパートナーは新しいテーマを制作してShopify上で販売したり、顧客ごとにカスタマイズされたテーマを制作できたりします。

Shopifyアカデミーの受講

Shopifyアカデミーとは、Shopifyパートナーだけに提供されているトレーニングプログラムのことです。

ShopifyパートナーはShopifyアカデミーの受講することで、Shopifyへの理解を深め、より質の高いサービスを顧客に提供できるようになります。

以上の他にも、Shopifyロゴの使用権利を得たり、専用の管理画面にアクセスできたり、Shopifyパートナーならではの特典があります。

Shopify Partner(パートナー)の登録方法

Shopifyパートナーの登録方法は実に簡単なので、ここで紹介しておきます。

  1. Shopifyパートナープログラムページにアクセスする
  2. 「今すぐ登録」をクリックする
  3. 「メールアドレスで続行する」をクリックする
  4. メールアドレス、氏名、パスワードを入力して「Shopify IDを作成する」をクリックする
  5. アカウント情報を入力して「ダッシュボードを表示」をクリックする
  6. 受信したメール内の「メールを確認する」をクリックする
  7. 「Shopifyパートナー」をクリックする

以上で、Shopifyパートナーへの登録は完了です。

Shopify Partner(パートナー)プログラムについて

Shopifyパートナープログラムには、3つのパートナー制度があります。それぞれに特徴が異なるので、ここでご紹介します。

Shopify Partner(パートナー)

Shopifyパートナーとは、Shopifyパートナープログラムに参加している個人や法人のことです。

Shopifyパートナープログラムに登録すると、まずはShopifyパートナーとして、Shopifyとのパートナーシップがスタートします。

ShopifyパートナーはShopifyのさまざまなリソースや情報を閲覧でき、それぞれの専門的な知識・スキルを活かしたサービス提供が可能です。

Shopify Experts(エキスパート)

Shopifyエキスパートとは、Shopifyパートナープログラムに参加している個人や法人のうち、Shopifyに対する深い知識と、豊富な経験を持っているパートナーのことです。

オンラインですぐに登録できるShopifyパートナーとは異なり、Shopifyが定める審査をクリアしなければいけません。

Shopifyによって一定以上の実績が認められたのがShopifyエキスパートなので、専門性の高いオンラインストア構築などを得意としています。

Shopify Plus Partner(プラス・パートナー)

Shopifyには、エンタープライズ向けのプランとして、「Shopify Plus(月額2,000ドル)」を提供しています。

このShopify Plusにおいて、深い知識と豊富な経験を持ち、かつShopifyの審査をクリアしたのがShopify Plusパートナーです。

一般的には、大企業や取引高の多いオンラインストアがShopify Plusを利用するため、大規模オンラインストアの構築を得意としている企業が、Shopify Plusパートナーに認定されています。

オンラインストア構築を依頼すべきパートナーは?

Shopifyを使ったオンラインストア構築において、「ShopifyパートナーよりもShopifyエキスパートに依頼する方がいいのか?」という質問を、よくいただきます。

結論から言って、「どのパートナーに依頼するのが正解」ということはありません。

大切なのは、依頼する項目と目的、さらにコストのバランスによって決めることです。

Shopifyエキスパートは専門的な知識・スキルや、実績がShopifyに認められていることから、「Shopifyパートナーよりも優れている」と考えがちです。しかし、Shopifyパートナーの中にも優秀なパートナーは存在します。

また、Shopifyエキスパートへの依頼は比較的高コストなため、依頼の項目と目的、さらにコストのバランスを考慮すると、Shopifyパートナーに依頼した方が良いケースもあります。

Shopifyを使ったオンラインストア構築などをパートナーに依頼する際は、登録しているパートナー制度に縛られず、複数のパートナーから見積もり等を取り、最適なパートナーを探して見てください。

Shopify Partner(パートナー)への依頼すべきケース

最後に、Shopifyパートナーへ依頼すべき5つのケースをご紹介します。

1. 独自のデザインでShopifyストアを構築したい

Shopifyは初心者でもオンラインストアを構築できますが、オリジナリティの高い独自デザインのShopifyストアを構築したいとなれば、Shopifyパートナーへの依頼を検討しましょう。

独学でオリジナリティの高いShopifyストアを構築するよりも、Shopifyパートナーに依頼する方が低コストな場合が多々あります。

2. Shopifyストアに最適なアプリが知りたい、実装したい

運営中のShopifyストア、またはこれから構築するShopifyストアに対して、最適なアプリはどれかアドバイスをもらいたい方も、Shopifyパートナーへの依頼を検討しましょう。

Shopifyパートナーの多くは、Shopify上での開発に限らず、オンラインストア全般の運用知識があります。専門的な立場からアドバイスできるため、「どんなアプリが必要?何を実装すべき?」といった疑問に、正確に答えてくれます。

3. オリジナルアプリを開発して業務を効率化したい

オリジナルアプリを開発し、Shopifyストアに実装したい場合もShopifyパートナーへの依頼を検討しましょう。パートナーによって得意としているアプリ開発が異なるので、アプリの目的をはっきりさせた上で、パートナー選定に臨むことをおすすめします。

4. ストア運営のサポートやコンサルティングをお願いしたい

Shopifyストアを運営しているがなかなか手が回らない、あるいは売上が伸びないという悩みがある場合も、サポートやコンサルティングの依頼を検討しましょう。Shopifyパートナー独自の視点からの、運用サポートやアドバイスが得られます。

5. 越境ストアを構築して海外ユーザーに商品を届けたい

近年注目されているのが、Shopifyを使った越境ストアの構築です。市場を世界に広げられることから、越境ストア構築を検討している方も多いでしょう。

Shopifyには多言語・他通貨対応機能があるため、越境ストアを比較的簡単に構築できますが、初心者では運用が難しい場合もあります。

越境ストアの構築・運用に特化したShopifyパートナーも存在するので、依頼を検討してみましょう。

まとめ

Shopifyによるオンラインストアの構築・運用を内製で行えれば、それが理想的です。しかし実際は、人員や知識・スキルといった、さまざまなリソースが不足している運営者が大半ではないでしょうか。

そこで、Shopifyパートナーへの依頼を検討してみてください。必要に応じてスポットで依頼することも可能ですし、長期的なパートナーシップを結ぶことも可能です。Shopifyで何か困ったことがあれば、まずはShopifyパートナーへ相談してみましょう。

カシミラがShopifyパートナーとしてできること

弊社はShopifyパートナーとして、運用支援サービスと2つのShpifyアプリを提供しています。

LipifyShopify×LINE連携アプリ。お客様ひとりひとりに合わせたメッセージ配信で顧客体験の向上を実現。
配送マネージャー配送日指定や配送伝票の印刷、追跡番号通知の自動処理アプリ。ヤマト運輸、佐川、日本郵便の3社に対応。
D2Csquare大手オンラインモールに頼らず、自社オンラインストアによる売上を目指す「D2C戦略」を支援するサービス。

Lipifyと配送マネージャーは、永久無料プランをご用意しているため、お試しでの導入も可能です。

Shopifyのオンラインストア構築・運用のサポートも行っておりますので、Shopifyでお困りごとがある際は、Shopifyパートナーのカシミラにぜひご相談ください。

Shopify POSと連携可能なアプリ10選!おすすめはどれ?

Shopify POSとは?

Shopify POSとは、Shopifyで構築したストアと実店舗のデータ連携が可能になるPOSシステムです。Shopify POSでは、次のような機能が提供されています。

出典:Shopifyホームページ

オンライン・オフラインの統合は本来、システム開発が必要です。一方で、Shopifyで構築したストアならShopify POSを導入するだけで、オンライン・オフラインの統合が可能になります。

Shopify POSの概要やメリット・デメリット、料金については、以下の記事で解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

Shopify POSで実店舗とECサイトのデータを一括管理! 機能や料金、設定方法を解説

オムニチャネル戦略は必須なのか?

オムニチャネル戦略とは、オンライン・オフラインの統合により、さまざまなチャネルで一貫性のある購買体験を提供することを指します。

昨今の小売業界では、オムニチャネル戦略の必要性について、懐疑的な意見があります。

というのも、小売大手におけるオムニチャネル戦略失敗を受けて、「オムニチャネル戦略は不要なのではないか」と考える方が増えたためです。しかしその背景には、「アマゾンや楽天といったネット小売大手に真っ向から勝負してしまった」など明確な敗因があります。

昨今の小売業界において、オムニチャネル戦略が欠かせないのは確かです。成功のための大切なポイントは、オンライン・オフラインの統合にかかる負担を可能な限り軽減し、PDCAサイクルを高速で回すことにあります。

その点から、Shopifyにはさまざまな機能によってPDCAサイクルを高速で回すことができるため、Shopify POSはオムニチャネル戦略に最適なPOSシステムだと言えます。

おすすめのShopify POS連携アプリ10選

それでは、おすすめのShopify POS連携アプリ9選をご紹介します。

1. Lipify(リピファイ)

Lipifyは、マーケティングツールとしてのLINE公式アカウントと、Shopifyストアを連携できるShopifyアプリです。

>>Lipify紹介動画の埋め込みをお願いします

LINE ID連携を促進し、セグメントごとのメッセージ配信や、プライベートチャットによるお客様対応、LINEの効果測定などがShopify上で行えるようになります。

LINE公式アカウントを活用したマーケティング施策を実施しているオンラインストア運営者は多いですが、同時に、LINE管理画面への不満も少なくありません。

LipifyならLINE公式アカウントとLipifyの連携により、オンラインストア運営者の「めんどくさい」を大幅に減らし、業務効率化と販売促進に貢献します。

LINE ID連携が120人までなら無料プランを利用できるため、お試しで使ってみたいという方も安心して利用できます。

>>CTAを入れてください

2. PIE VAT

>>スクリーンショットのご用意をお願いします

PIE VATは初期費用・月額費用無料で利用可能な、免税販売システムです。免税手続きを簡略化できるため、インバウンド需要や円安需要に対応できます。

PIE VATは外国人観光客からシステム手数料を徴収するため、オンラインストア運営者が支払うべき料金はありません。

外国人観光客からすれば、手数料がかかっても免税料金で商品を購入できるため、お客様と店舗、双方にとってメリットの大きいShopifyアプリです。

PIE VATのストアページはこちら

3. Yotpo

Yotpoはお客様のレビューやインスタグラムの投稿などを収集し、集客やコンバージョン改善が行えるUGC活用ツールです。

UGCとは「User Generated Contents」の略であり、Web上でユーザーが生成するコンテンツを指します。

SNSやブログに投稿するテキスト、写真、動画、口コミ情報なおdのUGCを分析すれば、オンラインストアやブランドの改善点の把握や、市場ポジションの分析などに役立ちます。

YotpoはUGCを収集・分析するだけでなく、ユーザーのUGC作成を促す機能があるため、SNSマーケティングの強化や、ロイヤリティ向上に注力したいオンラインストア運営者におすすめです。

Yotpoでは他にも、「SMSBump」とSMS・メールマーケティングツールも提供しています。

Yotpoのストアページはこちら
SMSBumpのストアページはこちら

4. Tipo Appointment Booking

Tipo Appointment BookingはShopifyストアと連携可能なスケジューリングツールです。サロンやクリニック、あるいは個人ビジネスなどにおける予約機能を実装でき、なおかつShopify POSとも連携できます。

予約制を導入している小売店にもおすすめです。近年では、完全予約制を取り入れているセレクトショップも多く、幅広いお客様に受け入れられつつあります。

「時間あたりの売上や客単価がアップした」といった事例も少なくないため、Tipo Appointment Booking導入を機会として、予約制を取り入れてみてはいかがでしょうか。

Tipo Appointment Bookingのストアページ

5. どこポイ

どこポイは、オンラインストアにポイントシステムを簡単に実装できるShopifyアプリです。お客様は商品・サービスを購入するごとにポイントが付与され、次回購入時などにポイントの利用ができます。

また、会員ランクごとにポイント付与率を変更するなど、細かいポイントマーケティング施策も可能です。

Shopify POSとの連携により店舗でのポイント付与も可能になるため、オムニチャネル戦略の実現に貢献してくれるアプリでもあります。

どこポイのストアページ

6. Instant Search& Product Filter

Instant Search& Product Filterはストア内商品検索の、体験価値を向上させるShopifyアプリです。Shopifyストア内のあらゆる場所に任意の商品リストを掲載でき、クロスセル・アップセルにも貢献してくれます。

カスタマイズしやすく、HTML/CSSの編集も可能なため、自由なデザインでストア内商品検索機能を実装できます(Proプラン、Pro2プランのみ)。

また、SMS・メールマーケティングにも取り組める総合的なShopifyアプリでもあります。

Instant Search& Product Filterのストアページ

7. Softify

Softifyは請求書の作成・印刷・送信の自動化に加えて、配送ラベルの印刷や返品フォームの作成などにも対応しているShopifyアプリです。

プランによっては多言語・多通貨にも対応しています。これを利用すれば、店舗で購入した外構人訪問客にオンラインストアを案内し、帰国後もリピーターとして獲得できる可能性があります。

請求書は各国の法令に準拠したものが作成されるため、越境ECにもおすすめのShopifyアプリです。

Softifyのストアページ

8. Dadao Product Reviews & Email

Dadao Product Reviews & EmailはAmazonまたはAliexpressに掲載されたレビューを、オンラインストアにインポートできるShopifyアプリです。

テキストや写真、動画付きのレビューも自動的に掲載でき、口コミマーケティングを効率化できます。

また、レビュー獲得のために、お客様に自動メールを送信することもできます。

Dadao Product Reviews & Emailのストアページ

9. EasyTeam POS Time Clock

EasyTeam POS Time Clockは、Shopify POS向けに設計された、実店舗スタッフの勤怠管理ツールです。

スケジュールの調整やチェック、スタッフの給与計算などがShopify POSで行えるため、余計なシステムを導入せずに勤怠管理が行えます。

また、スタッフの販売実績に応じてインセンティブを計算するなど、柔軟性の高い働き方も導入できます。

EasyTeam POS Time Clockのストアページ

おわりに

Shopify POSと連携可能なShopifyアプリを導入すれば、オンライン・オフラインの統合だけでなく、実店舗における業務効率アップにも繋がります。

本記事では異なるタイプのShopify POS連携アプリをご紹介したので、オンラインストア運営に役立ちそうなShopifyアプリを、ぜひご利用ください。

Shopify POS連携なら「Lipify(リピファイ)」

Shopify POSの導入をご検討なら、本記事でもご紹介したLipifyをおすすめします。改めてLipifyとは、LINE公式アカウントとShopifyを連携するアプリであり、LINEのマーケティング施策をShopify上で管理できるようになります。

<Lipifyの主な機能>

  • LINE ID連携促進
  • LINE ID x Shopify Flow連携
  • Shopify POS連携
  • プライベートチャット
  • 効果測定
  • カルーセル配信
  • ステップ配信
  • セグメント配信
  • カート落ちメッセージ配信

LINEは日本人口の70%以上をカバーするほど普及しているコミュニケーションツールなので、Shopifyストアとの連携により、効果的なマーケティング施策を展開できます。

Shopify POSの導入をご検討の際は、LipifyによるLINEマーケティングの実施も、ぜひご検討ください。

現在、Lipifyではデモ(体験)を実施しておりますので、興味がある方はお問い合わせフォームよりぜひお申し込みください。